2011年08月02日
無限大に余白
昨年、友だちから貰った小さな株がこんなに大きく育ってしまった。饒舌な感じのする花たちだ。
何故か、佐伯多美子さんの「余白」という詩を思いだした。初めて読んだとき、どんどん小さくなっていくのに、あっと気がついたら無限大の空間にほおりこまれてしまって、びっくりした。今でも時々読んでは凝りもせず、びっくりしている。まったくもってこの花とは関係ないのに、脈絡なく思いだされてくる感覚ってどこから出てくるんだろう。
余白
佐伯多美子
円を描く
そのうちがわに沿ってまた円を描く
そのうちがわにまた
うちがわに
何層にも円がかさなり
やがて
円の中心で
白い点 のような
余白
が 寡黙にあった
投稿者 eiko : 2011年08月02日 15:44
コメント
このお花、ひまわりの仲間でしょうか?名前を知らないのですが、我が家の庭にも、いま、すごい勢いで咲いています。この西側の花壇には、さまざまなお花を植えたのに、こちらでも、たった一株のこの花が他のみんなを消してしまいました。たった1本移植したすずらんも、あっという間に、他のみんなを消してしまい、すずらんとこのお花が、領地争いをしています。「余白」という作品は、確かに、感覚的に、他を消してまでも繁殖するこの花たちを思わせますが、寡黙な真ん中の白い点のような余白が、人間の存在の原点のような気もしました。
投稿者 青りんご : 2011年08月04日 14:48
くれた人がルドベキアって言ってましたよ。すずらん いいなあ!
いつのまにか消えちゃっいました。
投稿者 eiko : 2011年08月10日 14:42