« 2月2日の夢(カラスとガラス) | メイン | 2月5日の夢(壜詰の蓋) »

2018年02月04日

2月4日の夢(窃盗の疑い)

 絵本を使った斬新なキャンペーンのアイデアが見つかりそうだと、同僚のМ氏に言われて、二人で楽器店を訪ねる。楽器店というが、見かけはかやぶき屋根の農家だ。縁側に上がり、若い女性の担当者に絵本を沢山見せてもらう。
 いつのまにかМ氏は詩人でS誌編集長のN氏に変わっている。彼の絵本をめくる手が止まり、「これじゃあ面白くないね」と、冷めきった顔つきで言う。熱しやすく冷めやすいいつもの性癖が出たようだ。それならこんなところに長居をしてもしかたないと、ぼくは彼を置いてさっさと帰ることにする。
 途中でふと気づき、リュックの中を改める。いつのまにか中に知らないケータイが二つ入っている。これではぼくは泥棒の疑いをかけられそうだ。どこで捨てようかと悩みながら歩いていると、路傍の店舗から知らない男たちが出てきて、ぼくは物陰に引っ張り込まれた。男たちは「これを盗んでいないか」と言って、ぼくに小さな箱の中身を見せる。見ると、黄金のネクタイピンとカフスボタンだ。「ぼくはネクタイをしないたちですから、そんなものは知りません」と、ぼくは答える。実際に身に覚えがないので、我ながら自然なふるまいができた。
 ぼくは会社に戻ることにする。あいかわらずリュックには見知らぬケータイが入ったままだ。どこかで捨てても、発見されて指紋が検出されたら、かえってヤバいだろう。そういえば忙しくて、何日も会社で泊まり込みが続いている。今夜もまた帰宅できないだろうと思う。

投稿者 isshiki : 2018年02月04日 14:09

コメント

コメントしてください




保存しますか?