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2018年04月29日
4月29日の夢(非常階段とパーティー)
ビルの内側にある裏階段を降りていく。そろそろ一階かなと思ったら、間違えて地下一階まで降りてしまった。一階まで引き返す途中で、壁の外から「誰か?」と男の声がする。僕が応える間もなく、「ああ、一色さんだ。そこにいてくださいね」と言う。目の前の階段が男の声で穴があくのではないかと思うほど、破壊される。ぼくの姿は男の眼に見えないはずなのに、どうしてぼくだとわかったのだろう? 一階から外に出ようとする。知らない別の男が後ろからついてくる。地面まではかなりの高さがあるので、ぼくは手をついて飛び降りる。だが、衝撃はなく、ふわりと地面に着地した。「重力がかなり弱い」と呟くと、後ろの男が「そうなの?」とびっくりした声を出す。
パーティーで詩人・文芸評論家のG氏と会い、「そういえばGさんが英語で講演するのを聞きましたよ」と言う。G氏は「そうなの?」と答え、まんざらでもない様子だ。だが、すぐに誰かが彼を連れて行ってしまった。暑いので上着を脱ぐ。すると驚いたことに、ぼくはシャツの下にパジャマを着たままだった。これでは暑いはずだ。それを脱いで、置く場所を探してパーティールームの奥まで歩くが、長いテーブルや壁際の棚のどこにもスペースが見つからない。
2018年04月28日
4月28日の夢(受賞式に行かないバス)
浜松の取引先へ出張する。今日は社内で式典がある日なので、二階ロビーの奥にある一番右端の大理石の柱にもたれ、立ったまま一人開会を待ち続ける。
いつのまにかバス停にいる。これから受賞式に行くところだ。バスの停まる音がしたので、はっと我にかえり、乗ろうとする。だが、来たのは少し離れた場所にある別の番線の青いバス。ぼくは赤いバスに乗らなければいけないのに。
ようやく赤色のバスに乗った。だが、このバス停に来たバスはどれでも受賞式の会場前に停まるはずなのに、なぜかぼくの乗ったバスだけが停まらないという。
4月25日の夢(バスと荷物)
出張からの帰り、沢山の荷物を持ってバスに乗った。だが、降りたときは手ぶらだった。ぼくは荷物をバスに忘れてきたのだろうか?
2018年04月20日
4月20日の夢(ゴリラの名前)
エレベーターらしい狭い四角い部屋の中にいる。四方の壁にはキングコングのようなゴリラの名前が沢山貼り出してある。一人の女性が現れ、「ここにゴリラの名前がいくつ書かれているかわかる?」と尋ねる。彼女はこのビルにある会社で働いていて、上司に「大至急調べろ」と命じられたらしい。ぼくは見渡して「ざっと150」と答える。そばにいた男が「いや、200はある」と言う。ぼくは「時間があるなら、ちゃんと調べる。でも、どうやって連絡したらいいの?」と彼女に言う。女性はぼくの携帯に長いメルアドらしいものを設定してくれる。ぼくはいちいちゴリラの名前を紙に書き写しながら数えていく。しばらくすると彼女が通りかかり、ぼくに「順調?」と言う。ぼくは「ああ、順調だよ」と答える。
4月18日の夢(引退)
もうぼくは引退したのだ。だから、社長といっしょに取材に出ても、会社には戻らず、自宅にそのまま戻っていい。オフィスでは並んだデスクの一番右端にいる。向かいのデスクは詩人のA氏だ。夕方になって暗くなったが、ぼくは電気もつけない。第一、ぼくのデスクにはライト自体がない。これが引退したということなのだ。
2018年04月16日
4月16日の夢(飲み物を求めて)
どこかの町で詩人会議のような集会があり、広場にはたくさんの露店や屋台が出ている。おいしい飲み物を出す店があるというので、ぼくは広場の露店を一つ一つ覗いていく。しかし、ぼくの見る限りでは、飲みたいと思うようなものはどの店にもない。自販機でもいいやと思うが、それにも飲みたいものはない。広場から出て、少し先の道路にある自販機に行く。けれど、自販機の周りには雑然と物が散らかっていて、近づけない。手を伸ばして、なんとかコインの投入に成功する。するとがちゃがちゃと音がして、沢山缶ジュースが出てきた。だが、自販機の前にはヤクザのようなお兄さんたちがたむろしていて、それ以上近づけない。やむをえず広場を通ってホテルに戻り、館内の自販機を覗くが、やはり欲しい飲み物は見つからない。
ホテルの中で若い男が突然、発作を起こして叫び出した。女性従業員が男をどこかへ連れて行き、救急車を呼んでと言う。ホテルから少し離れたところに救急車が到着した。乗っている男が「今連れてこないと入院できないぞ」と叫んでいる。だが、男も女性従業員もどこへ行ったのか、姿が見えない。ぼくも心配になり、下へ降りようとするが、一階と二階をつなぐ移動式の階段が取り外されてしまい、下へ降りることができない。
2018年04月14日
4月14日の夢(デスクの上のピアノ)
今は戦時中だ。でも化粧品会社はたくさんの商品を作っていて、その分厚いカタログに感動を覚える。だが、とうとう時流に押され、「市場の動向が変わったので、化粧品販売をやめる」と発表された。とても悲しいことだ。
久しぶりに職場に復帰する。ぼくのデスクは前列の右側にあり、その上には大きなグランドピアノの上部がでんと載っている。鍵盤をつまびきながら、素晴らしい待遇に感激する。だが、ぼくはすぐに後列の右側デスクに移動させられてしまう。その左には気のよさそうな初老の男性社員が座っている。ぼくのデスクの上にはミニチュアの小さなピアノが載っているだけだ。
2018年04月13日
4月13日の夢(越境)
見知らぬ少女とぼくは国境のような場所を越えようとしている。境界線にはゲートがあり、ドアを開けると四つの椅子がある。手前の椅子と向こうの椅子の間は背の低い板で仕切ってある。ぼくはその仕切りを跨ぎ越え、向こう側の椅子に座る。少女は「まだ境いを越えてはいけないと思う」と言い、仕切りを越えずに手前の椅子に座る。そこへ案内人と称する若い男が現れ、ぼくの左隣に座る。すると四つの椅子はそのまま自動車になって走り出す。窓の外は海岸で、高い波が立っている。だが、その波はいつまでも同じ高さのまま崩れない。「あの波は人工的につくってあるのですよ。そんなことをするのは良くないという人もいるのですが」と案内人の男は苦笑する。
2018年04月11日
4月11日の夢(薔薇とぼろ布)
ぼくは二人の若い男と一緒に、それぞれ自分のぼろ布を大事に持って歩いている。二人はぼくの前を話しながら歩き、親しそうだ。ぼくはその後をひとりでついていく。彼らはぼくの下宿屋に行こうとしているらしい。男の一人がぼくを振り向いて尋ねる。「薔薇の木はあるのかい?」 ぼくは「あるよ」と答える。
下宿屋に着いた。ともかく二人を招きあげる。ぼくは手前の一部屋を借りているが、向かいにももう一部屋あって、そこは三分割されており、その真ん中の区画もぼくが借りている。けれども、それは所有しているというだけで、使用していないので、何も置かれておらず、部屋もこざっぱりときれいなままだ。気がつくと、二人の男はその部屋いっぱいに自分たちのぼろ布を敷きひろげている。ぼくの所有していない左右の区画も完全に侵犯している。ぼくは慌ててそれらのぼろ布を片付ける。
すると下宿屋の玄関がドンドンと叩かれる。出てみると、若い男が不機嫌そうに立っていて、「俺の薔薇にこんなことをしたのはおまえか?」と尋ねる。外へ出てみると、そこは遠浅の渚のように砂地がなだらかに傾斜しているが、彼方は茫漠とかすんでいて、海が見えるわけではない。その砂地に薔薇が植えられていて、多分それが男の薔薇なのだろう。その薔薇にまとわりついているぼろ布はさっきの二人の男たちのものに違いない。あの二人が「薔薇の木があるか?」と聞いたのは、そういう意味だったのか。ぼくは薔薇の持ち主の男に謝罪し、「ぼろ布の持ち主はまだこの建物にいるが、二人から直接謝罪させましょうか」と問い返す。薔薇の持ち主は「いや、そんなことしてくれなくていい」と言って、立ち去る。
下宿屋に戻り、トイレに入る。便器の周りに沢山のぼろ布が置いてある。またもや二人の男たちの仕業だなと分かる。小用を足すうち、ぼろ布のいくつかが便器の中に落ち込む。ぼくは慌てて手を突っ込んで、ぼろ布を引き上げるが、指が少し汚れてしまう。
2018年04月10日
4月10日の夢(大洪水)
帰宅してみると、台風が激しさを増していた。サッシ窓の向こうは大嵐だ。しかも庭は濁流であふれ、塀の向こうから押し流されてきたパトカーが、ぼくの部屋に正面から向かってくる。ぼくは逃げ出そうとするが、腰が抜けてしまって動くことができない。たちまちパトカーはサッシのガラスを木っ端みじんに突き破って、部屋に突っ込むが、幸いにしてぼくは無事だ。「まさかパトカーが来るとは……」とぼくは呟く。振り返ると、大きな四角いちゃぶ台を、さざえさん一家のようなぼくの家族が囲んでいる。ぼくの知らない人たちだが、それは間違いなくぼくの家族だ。「どこからこんなに大量の水が来たのだろう?」というぼくの問いかけに、「多摩川からだよ」と家族が答える。水にあふれた庭は深い青と緑で、対照的に白と黒の壊れたパトカーがとても目に鮮やかだ。
4月9日の夢(噴出するミルク)
朝食会に招待されているが、会場の場所がわからない。宿泊しているホテルを出て、道路が半地下のトンネルになったような交差点でタクシーをつかまえようとする。警官が目に入る。けれども車の往来は少なく、タクシーもやってこないので、右手の森に続く道に移動する。突然、トンネルの天井二か所から大量のミルクが噴出し始める。その間もぼくはタクシーを待ち続けるが、人の往来さえ少なくなり、タクシーはとてもつかまりそうにない。
2018年04月02日
4月2日の夢(高等遊民)
雨の夜、ぼくと女友達は原宿をさまよう。そこはラフォーレの裏の丘で、何度も四つ角を曲がり、ようやく目指すラフォーレにたどり着く。
そこで元気でおしゃべりな初老の大学教授が、ぼくらを指して「高等遊民だ」と主張する。ぼくは「いや、ぼくらはかつかつの生活をしている」と否定するが。教授は意見を変えない。そこでぼくが「四十時間ぶっ続けの映像編集の仕事にスタジオに入り、三十時間目に大停電が起きて、せっかく編集した映像がおしゃかになった事件」について話すと、ようやく教授はぼくらが高等遊民ではないことに納得してくれる。
4月1日の夢(クロネコ伝票)
社員研修会に出席するため、ぼくと社長は洋服ダンスのような家具を乗り越える。社長は詩人のA氏である。しかし、ぼくらは招かれざる客だったようで、参加者に追い出されてしまう。講師の老婦人が古いマニュアルに従って対処した結果らしい。
男性社員の一人がぼくらにクロネコの伝票を書くようにと言う。彼は箱の中を指差すが、探してもそこには伝票がない。社長は一枚だけ伝票を持っていたようだ。ふと見ると、書類棚に大量のクロネコ伝票が何種類もきちんと整理されて置いてある。しめた。これを使えばいいと、ぼくは思う。
3月31日の夢(燃える左腕)
病院に診察してもらいに行く。暗い診察室の前で待っていると、ぼくの前の女性患者を別の医者が呼び出し、彼女は診察室を出て行ってしまう。階段の踊り場へ行き、今にも下へ降りようとする彼女を二人の医者とぼくは呼び戻し、「まだ診察中だから」と言う。彼女によれば「女友達が下に来たので、一緒におやつを食べる予定だった」とのこと。そんな騒動があったので、ぼくは自分が何のためにこの病院に来たのかを忘れてしまった。しかし、ぼくの左腕には大きな黒い穴があいているので、それを医者に診せる。医者はそこに何かの治療器具を当てると、アルコールに浸したパッドのようなものに火をつけて燃やす。ぼくの腕から炎が上がるが、熱くはない。ところが、ほかの男性患者がそばにやってきて、「だめだめ。ぼくはこれからキャンプに行くんだから」と言って、火のついたパッドを取り上げる。ぼくと医者は呆然となるが、無言のまま男からパッドを取り戻し、もう一度患部に当てる。「この病院では大きな注射針を使うので、時々そういう大穴があくことがあるのですよ」と医者はぼくに説明する。
3月30日の夢(活版)
行きたいと思った家の前に、その家の女主人が立っているので、何気ない顔をして通り過ぎる。川沿いに右に折れた道を歩いていると、女性に呼び止められた。マンションの玄関前のロビーに彼女はぼくを案内し、ぼくらは印刷の件で打ち合わせをする。女性はぼくの言い分を否定し、一枚の紙をぼくに見せる。いや、その紙はぼく自身が持っていたのかもしれない。そこには「この紙と同じ大きさの活版を造る」ことが指示されている。しかも、それを何枚も造るのだという。そんなことをしたら、とても印刷代が高くなるのではないかと、ぼくは不安になる。
3月28日の夢(エレベーター緊急停止)
エレベーターに乗り、階数ボタンを押すが、うっかりしてバンバンッと強く叩くように何度も押してしまった。その振動を感知したエレベーターは階数表示がチカチカと点滅し、女声のコンピューターボイスが何かわめき始めた。しまった。エレベーターが地震と勘違いして緊急停止し、ぼくは閉じ込められてしまうのではないか。だが、しばらくして表示の点滅は終り、エレベーターは通常の上昇を開始する。気づくとぼくはA4大の紙を何枚も持っていて、そこにはエレベーターを停止させなくてはいけない階数の指示が書いてある。ぼくはその紙の指示に従って、エレベーターをほとんどの階ごとに停止させなくてはいけないのだった。