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2021年08月31日
8月31日の夢(110番)
家の庭に粗暴な中年男が侵入してきて、ぼくに「五万円を借りろ」と強要する。家には現実のぼくの家族とは関係ない見知らぬ家族たちがいるが、男を見てもみんなのんびりしている。ぼく一人だけが激怒して、携帯で110番する。しかし受話口から聞こえてくるのは、見知らぬ女性たちが座談会をしている音声だ。番号を間違えたと思い、もう一度110番を慎重に押すと、今度は警察につながった。だが既に男は立ち去っており、家族たちはあいかわらずのんびりしている。ぼくだけが激高して「110番してるんだけど、どうする?」「また男が帰ってくるんじゃないの?」と叫ぶが、誰も相手にしてくれない。
2021年08月27日
8月27日の夢(イベントの後)
詩のイベントが終わり、会場を出たところの舗道に体育座りをしている。そこへ人気詩人のW氏がやってきて、立ち話になる。「Wさんはフィールドワークをして、それを言葉にしていくから一篇の詩を書き上げるまでに、すごく時間をかけるんですよね」と、ぼくは言う。そこへM氏も参加するが、少し話をしただけで、立ち去ってしまう。W氏もいったん駅に向かって歩き出すが、ぼくが後を追いかけたので、駅前でもう一度腰を下ろして談笑する。そこへカップルらしい男女の詩人たちがやってきたので、W氏は二人にぼくを引き合わせて立ち去ろうとする。だが二人はぼくの見ず知らずの詩人である。慌てて「この方達はどなたですか」と尋ねると、一人は平仮名のペンネームだということだが、ぼくの知らない名前である。しばらく彼らと座って話すが、いつのまにか彼らは道路わきの川の水面から突き出した二つの岩の上に移り、そこで談笑を始める。川は深くて流れも速く白波が立っている。道路から二人に声が届かないわけでもないが、わざわざ彼らの会話に参加する必要もないだろう。みんな立ち去ってしまった。寂しさを感じるが、そのまま立ち上がって駅に向かう。
会社のある原宿駅で電車を降りる。竹下口はイベントがあるようで混雑しているので、神宮口の改札に向かう。駅舎は木造で、さびれた改札口には制服を着た二人の初老の駅員が、切符に鋏を入れようと立っている。ぼくは定期券を持っているが、それは遠く青森県の駅を経由するもので、恐ろしく高額のものだ。ぼくはおそるおそる駅員に「この切符でいいのでしょうか」と定期券を差し出す。駅員は「ああ、これは……」と言って、ぼくを親切に路線図の下に案内する。「これは経由地の駅の名前が本当は間違っていて、直さねばあかんのですよ。そうすると、もっと安くなるはずなんですわ」と、ぼくに言う。
2021年08月22日
8月22日の夢(社長が追ってくる)
夜の会社で尿意が我慢できず、人がいないのを幸い、二階へ上がる階段でズボンを下げ、歩きながら放尿し始める。すると、一階で人の気配がし、階段を上がってくる様子だ。振り返ると社長である。慌てて途中でズボンを上げ、二階のオフィスに急いで入る。そこには何人かの男性社員がいた。社長も入ってきて、みんなで親し気に談笑する。社長は白っぽいスーツを着て、スリムな体型で三十代か四十代。かっこいい。なぜかぼくだけ蒲団に足を突っ込んで寝たままである。
そこを出て一階の廊下に降りる。ぼくのズボンは案の定、大きな染みができている。何人かの女性社員が残業しているのが見えたので、窓からボール紙を一枚彼女たちに手渡してから退社する。
2021年08月20日
8月19日の夢(複数のぼくと単数のぼく)
眠っていると妻が「○○起きて!」と呼ぶ。「でも今起きると、あなたは沢山のあなたとして起きるし、雨に濡れてしまうわ」と言う。ぼくの頭の中に畑に一列に並んで雨に濡れているスイカのような、たくさんのぼくの頭部のイメージが浮かぶ。「いやだ。ぼくはひとりで起きたい!」とぼくは叫ぶ。すると妻は「それではもっとひどい雨に打たれて、死んでしまうわよ」と言う。
2021年08月18日
8月18日の夢(金八先生)
自宅で出勤の準備をしながら、今日はH氏賞の打ち合わせの日だなと思う。だが電車に乗ってから、賞の規定などを書いた小冊子を家から持ってくるのを忘れたことに気づく。会社に着いてから探すが、会社はしばらく前に小さなオフィスに引っ越したばかりで、収納場所がなく、その小冊子の見本は捨てられたらしく、書類棚をすべて探しても見つからない。その入稿データはデザイナーのSくんのパソコンに保存されているのではないかと思いつくが、彼の姿も見当たらない。かわりに亡くなったはずのコピーライター、Aくんが席についているのを見かける。
考えてみると、スポンサーの会社の広報部との打ち合わせは何時にどこで行われるのかも分からない。広報部に電話をかけてみようかと思う。いや、そんな事前の打ち合わせなどこれまでやったことがなかった。ただ、当日選考会場に行けばすむことだったと思い出し、ちょっとほっとする。
気がゆるんで、教室(オフィスがいつのまにか学校の教室になっている)の入り口に寝転んでいると、がらっと扉を開けると、金八先生が満面の笑顔で廊下に立っている。そしてその顔のまま、ぼくの寝ている顔をまたいで、教室の中に入ってきた。
(註)これは夢です。現実のH氏賞は現在もH氏(平澤貞二郎氏)とご遺族の資金提供による基金を通じて運営されており、スポンサー企業はありません。
2021年08月10日
8月10日の夢(きしめんのようなコード)
会社で仕事をしている。ぼくの書いたコピーに対して、上司(なぜか有名詩人の方々)たちから沢山の直しが入り、作業がうまく進まない。席に戻ると、隣の女性社員が(Iさんの直しは進んだ?)と訊いてくるが「いや全然」と答える。それよりぼくはコピーに書き込んだ街並みの描写に会社の傍の街並みをそのまま使ったのがよくないような気がする。そのあたりの街並みはあまり美しいとはいえない、いかがわしいものだからだ。ぼくは窓から街並みをじっと見る。だが、ぼくが見る範囲では街並みはとてもきれいだ。風景がいかがわしく変化するのは、もっと何丁も先なのだった。これなら書き直すまでもないなと思う。別の男性の同僚が「そういえば〇〇さんのパソコンの出力が12年間も止まったままだったことがあったね」と言う。当の〇〇さんも「そうそう」と言うので、ぼくはそんなことがあったのかとびっくりする。そして自分のパソコンから出ているきしめんうどんのような白いコードをぶつりと指でちぎる。
2021年08月09日
8月9日の夢(戦場からの脱出)
仲間たちと戦場にいる。第二次世界大戦中のアメリカ兵のようなアーミー・スーツにヘルメット。敵の包囲から脱出するため、トンネルか洞窟のような場所に皆で行く。トンネルの両側にはたくさんの敵軍兵士がいる。ぼくらは彼らに紛れて入り口付近に腰を下ろす。仲間の女性兵士が敵に悟られるのではないかと心配するが、互いに敵兵士と何気ない会話を交わしてうまく切り抜ける。
脱出して列車に乗っている。列車は明石大橋の上を右手に向かって進行する。窓からは海面が大きく渦を巻いているのが見える。渦潮は映画のコマ落としのようにすごいスピードで回転している。
2021年08月08日
8月8日の夢(詩で未来を変える )
これからの人生を変えていくプログラムを提供してくれる場所に夫婦二人で行く。クリニックのようでもあり、占い所や祈祷場のようでもあるが、こぎれいな白を基調とした部屋で、奥には窓がある。いろいろなプログラムがあり、妻は「詩で未来を書き換える」プログラムに取り組んでいる。手前に透明ガラスの壁があり、そこにみみずの列のようにも見える詩が赤い字で横書きに書かれているのを、自分の思い通りに書き換えていくのだ。背後からそれをぼくが見ていると、妻が「あなたもやる?」と振り向いて尋ねてくる。「いや、ぼくはいいよ」と遠慮するが、妻は目に見えて爽快な気分になっていくようだ。