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2022年02月26日
2月26日の夢(新しい道)
以前勤めていたS社のオフィスにいる。ぼく以外は皆忙しそうだ。ほとんど仕事のないぼくは社内をうろついていて、うっかりスチール棚に触れてしまう。とたんに上の二段に置いてあった荷物がどっとぼくの方に崩れてくる。懸命に腕を差し出してこらえると、なんとか荷物の総崩れは起こらずにすんだ。ふと見るとフロアの一番奥で今一番人気だという有名な洋菓子店がワゴン販売をしている。業界人としてぜひ勉強のために見ておきたい。そばへ行って、じっと観察する。
自分のデスクに戻ると、優秀な後輩たちがぼくのデスクの上に、見知らぬ最新機器を置いたまま立ち話しているので、自分の席に座ることもできない。ぼくはもう用無しなのだから帰りたいと思うが、定時にすぐ退社するのは気がひけて、しばらくまた社内をうろうろする。
帰路につき、流しのタクシーをひろう。行き先を告げてから、「しまった。この道はずっと先まで行かなければ、右側を並走する鉄道を横切ることができないのだった」と気がつき、後悔する。だが運転手は「ここから線路を渡れますよね」と言って右にカーブを切る。本当だ。まだ舗装も完全ではない道がくねくねと続いていて、簡単に線路の反対側に出られそうだ。新しい道がいつのまにか開かれていたのだ。タクシーはその道をぐんぐん進んでいく。
2022年02月24日
2月24日の夢(走るハンガーラック)
道路を不思議な乗り物に乗って、妻と二人滑るように移動している。金属製のパイプ式ハンガーラックに車輪を付けたような乗り物だ。前方に枯れ葉をかきわけて何かを懸命に探している中年の女性たちがいる。おそらく落としたコンタクトレンズを探しているのではないか。ぼくと妻も乗り物を降りて、その捜索に参加する。その瞬間、既視感を覚える。今日、この光景を見るのは二度目だ。
2022年02月21日
2月21日の夢(上映会)
ぼくの務めている会社が主催する映画の上映会が新宿で行われることになっている。障碍者のための催しだが、ぼくもそのレポートを書くために参加しなくてはいけない。
雨は降らないと思っていたのに、会社を出たとたん雨が落ちだした。だが、障碍者の人たちは一人も引き返そうとしない。ぼくもそのまま歩いていくと、新宿西口のロータリーに屋根のない円形劇場があり、何かのイベントが催されている。みんなその客席を突っ切っていくのでぼくもそうする。だが途中でみんなから随分遅れてしまう。
ようやく映画館に着き、レポートを書くためにノートを取り出そうとする。だが、夢日記ノートはもう最後のページまで書ききってしまっていて、余白がない。カバンの中にあった封筒を何枚か取り出してみるが、それらもぎっしりと文字が書かれている。荷物を包んでいた包装紙をびりびり引き裂き、その破片に懸命に映画の内容をメモするが、最後まで書ききらないうちに昼休みになってしまった。会社に戻らなくてはいけない。
戻る間も、路上を歩きながらメモを続け、何枚か書き終えたところで、手の中のメモを改めてみる。ところが不思議なことに、映画のメモだけが見当たらず、あるのは他のことを書いたものだけだ。
新宿のそこここで道路工事が始まっている。路面が通行止めになって大きな穴が掘られたり、溝を熱いどろどろの液体が流れてきたりしだした。気がつくと、ぼくの立つ僅かな場所を除いて、前後左右どの方向も立ち入り禁止になっている。しかしよく見ると、熱い液体と思っていたものは冷たい水に過ぎない。飛び石をわたって、何とか工事現場を抜け出すことができた。
会社の玄関に着いた。その周りは一面半透明なビニールカバーが天井から吊るされていて、迷路のようになっている。見通しがきかないので、いったんその中に入ると、どこが入り口でどこが出口かも分からない。玄関ロビーには長デスクが置かれ、眼鏡をかけた女性が尊大な様子で椅子に座り、じっとこちらを見ている。ぼくは彼女に「入り口とか出口という札をビニールに貼っておけばわかりやすいのに」と提案する。だが彼女はにこりともせずに言い返す。「それをあなたが提案できるかどうか、テストしていたのよ。あなたは自分が健常者だと信じているけど、本当はそうじゃない。みんなと同じなのよ」。
2022年02月19日
2月18日の夢(入りきらない袋)
網でできた袋の中にたくさんの物を詰め込んでいる。具体的な物体というより、不定形で曖昧な物だ。さらに帽子のような形の物を入れなくてはいけないのだが、どうしても入らない。何度でも別の袋で試してみるが、帽子のような物だけが外に残ってしまう。
初めて会う人と、動物園のゲートの前で待ち合わせた。その人はオニヅカさんという名前だが、まだ会ったことがなく、顔を知らない。携帯で連絡をとろうとするが、初めて使うスマホなので使い方が分からない。卵型の画面のどこをどう操作すれば、通話画面になるのだろう。あきらめてポケットにしまう。気づくとぼくの隣にさっきから動物園のゲートを見つめて立っている人がいる。「もしかしてオニヅカさんですか」とおそるおそる尋ねてみると「そうです」と言う。なあんだ。さっきから隣にいたんじゃないか。
2022年02月14日
2月14日の夢(女スパイとトイレ)
夫婦で寝たふりをしていると、予想した通り窓から女スパイが乗り込んできた。起き上がって窓の左右に分かれ、挟み撃ちであっさりと女スパイをやっつける。
某出版社にいて尿意を催し、トイレに入る。襖をあけると畳敷きの座敷の真ん中に和式便器が埋め込んである。はっと気づくと、左足を原色のイエローの絵の具のような水溜まりに突っ込んでいる。慌ててトイレを出て、左隣の部屋の襖をあける。そこもトイレだが、やっぱり汚い。「社長! なんとかしてよー~!」と心の中で悲鳴をあげる。
2022年02月10日
2月10日の夢(Yさんの本棚)
女性詩人のYさんの家で、「Y」という名前の雑誌を全冊、別の本棚に移すように指示される。Yさんと「Y」誌は奇しくも同じ名前なのだ。「Y」誌は見たところダンボールの発送用封筒に入っているように見えるが、「Y」誌そのものがダンボール製の装丁なのかもしれない。ぼくは「これ、1号から号数順に並べるのですか」と尋ねる。しかしYさんから返事がないので、号数を無視して、手当たり次第に本箱に詰め込んでいく。
2022年02月06日
2022年02月04日
2月4日の夢(日の当たるオフィス)
昔在籍したS社のオフィスにいる。とてもモダンで美しいオフィス。窓から太陽の光が燦燦と差し込んで眩しいほどだ。一番奥は社長のU氏のデスク。その手前は新入社員の女性。次がぼくのデスクである。ぼくは自前のパソコンを与えられておらず、マウスが新入女子社員のパソコンにつながっているだけだ。彼女は社長と楽しそうに話しながら、パソコンを操作しており、ほとんどぼくには使うことができない。
そこへ部長のМ氏がやってきて、「一色さんのメールボックスがいっぱいだから、溜まったメールを捨てるように」と指示をしてきた。ぼく自身もそうしたいと思うのだが、ここから見えるパソコン画面にはツールバーがなく、メールのアイコンが表示されていない。そういえばGoogleのアイコンも見当たらない。
社長のデスクのかたわらに新刊の雑誌が積まれているので、それをぱらぱらとめくってみる。うちの会社が作った広告のセンスが古いとクライアントが非難しているというので、その広告を見たいと思ったのだ。だが、その広告はどの雑誌にも掲載されていない。ただ、別の会社の広告が見つかった。詩集出版社のD社が業態を変えて、オーディオメーカーになったらしく、その広告が載っている。
どうもぼくはこの会社に必要とされていないようなので、明日会社を辞めようと決意する。ぼくのもとにはもっといい仕事の話が舞い込んでいるのだから。