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2022年04月24日
4月24日の夢(駅を探して)
夜の路地裏を駅を探して歩いている。途中、あちらとこちらを隔てる腰までの高さの鉄柵があり、その扉は閉じられていないので、ぼくは「道路のはずなのに、なぜこんなところに柵があり、何と何を隔てているのだろう?」と不審に思いながら、その柵の向こう側に出て、なおも歩く。空腹感もある。
前を歩いていた中年の男たちがぼくを振り返り、「高円寺駅はどこですか」と尋ねてくる。ぼくは「さあ、ぼくはこの辺の者ではないので」と一瞬ためらうが、直観で「この先が駅ではないですか」と指さす。男は「いや、さっき訊いたら、あそこは〇〇〇〇だと聞きましたよ」と反論する。ぼくは「だって、ほらそこが駅じゃないですか」と、右上を指さす。暗い民家の屋根の上にプラットホームのシルエットがあり、そこに何人かの電車を待つ乗客たちの姿も見え、ぼくはとょっとほっとする。その右手のホームにはポールのついたチンチン電車が止まっており、まるで昭和初期の駅ようだ。驚いてさらに左に目をやると、ホームはL字型に曲がっていて、現代の電車が止まっているのが見える。
その電車に乗って、昨夜の撮影現場に戻る。そこは四谷あたりの公園で、昨夜はここで大がかりなCM映像の撮影をぼくらはしていたのだ。舗道のあちこちに大きな叢があり、そこからいかにも業界人といういでたちの瘦身の老婦人がよろよろと立ち上がる。二日酔いらしく訳の分からないことをわめいており、通行人の男性にからんでいる。立ち上がると、驚くほど背が高い。よく見ると、全身がマトリョーシカ人形のような木彫りで、その胴体だけが縦に幾層も連なっており、なんだかトーテムポールのようにも見える。
2022年04月22日
4月22日の夢(全社で貫徹する日)
今日は年に一度の恒例行事、社員すべてが完全徹夜をする日だ。社長のМがぼくに「今病院に行ってる?」と尋ねる。「行ってますけど、成城の病院ですよ」。「それってT病院?」 言い当てられて(現実にはそんな名前の病院に行ったことはない)、ぼくは「どうして分かるんですか」とびっくりする。「ぼくも行ってるからさ」と、Мは平然と答える。
そしてぼくにクラシックで重たいカメラを手渡し、今夜の完徹デーの記録を撮るように言い渡す。妙に横長の長方形の視野のカメラだ。ぼくはそのカメラを持って社内の各部屋を回り、社員たちの姿を次々と写真に収めていく。不思議なことにほぼ全員がぼくの知らない人ばかりで、特に北半球のさまざまな民族のさまざまな年齢の男女が嬉々として、完徹デーを楽しんでいる。圧倒的なヴァーチャルリアリティで部屋半分が異界になっている部屋、ネイティブの人々が大自然の中で生き生きと暮らしている部屋もある。しかし、社長から預かっているカメラは使い慣れず、シャッターを深く押し切れないので、ちゃんと撮れているかどうか自信がない。
ついに夜明けの時間が来て、水平線から美しい太陽が昇ってきた。窓から社員たちがそれをカメラに収めている。ぼくも撮ろうとするのだが、画面に社員たちの頭が大きく映り込んでしまい、ついに撮ることができない。
社外に出ると、地面の上には毒蛇や毒虫がうじゃうじゃと蠢いている。ここは大丈夫と思って足を下ろすのだが、そこにも何物かがいる。ぼくは恐怖にかられながら、毒蛇と毒虫の平原を走り抜けていく。
2022年04月21日
4月20日の夢(新居と軽いピアノ)
新しく引っ越した家にいる。築数十年くらいの日本家屋で、二階建てだが家具などはまだ置かれていない。妻が外出したのでひとりで留守番していると、玄関にトラックが横付けされ、二人の男がグランドピアノを階段下に運び込んできた。ぼくは困惑して、「こんな重い楽器はこの家に置けないよ」と文句を言う。しかし男たちは「これはビニール製の一番軽いピアノだから大丈夫」と意に介さない。
突然、玄関の左側の白い壁だった部分が隠し扉のように開き、どっと人々がなだれ込んできた。家を見回しながら、「新しい会場はここに違いない」と口々に言う。ぼくは「ここは違います」と言いながら、必死で人々を外に押し出す。
今度は玄関の外で「わーっ」と大きな声が上がった。誰かが殺されたらしく、大騒ぎになったところに、やっと妻が帰ってきた。さっきのピアノ業者も戻ってきて、ピアノの調律を始める。
ここは外国だった。ぼくら夫婦は団体旅行の一員となって日本に帰ることになる。最後の点呼が金属製の外階段の踊り場で行われている。ぼくの前に鉄の柵があり、ほかの人々とは隔てられている。柵の向こう側の人々は掌の中に白いハンカチのようなものを持っていて、その真ん中に赤い花のような点がある。ガイドの制服を着た女性が「これが切符ですから、なくさないでください」と言っている。しかしぼくだけが遅れてきたので、「ぼくは持っていません」と大声で呼びかける。するとガイドはぼくと妻の分の切符を柵越しに手渡してくれた。階段の横に黄色いバスが横付けになった。さあ、これでぼくらも日本に帰るのだ。
2022年04月18日
4月18日の夢(おばあさんの牽く馬車)
夜の修学旅行に参加している。乗り物は馬車だ。馬車を牽いているのは、なんとおばあさんだ。目の前に京都の大きな寺院の門が迫ってくる。大門の段差をおばあさんの力で越えられるのか、とても心配するが、おばあさんは難なくそこを突破する。改めて眺めると、馬車を牽いているのはたくさんのエスキモー犬の群だったので、ほっとする。
帰宅して妻と夜の団欒を楽しんでいる。いつもはテレビをつけているのだが、今日はラジオが流れているのが、とても新鮮で、幸せを感じる。
2022年04月08日
4月8日の夢(入社試験)
ぼくがかつて在籍したS社の入社試験が行われている。ぼくはもう関係がないのだが、見学に行く。社運隆盛のS社だがこんな時代なので、あえて自社ビルを爆破し、建物は意図的に廃墟にされている。そこは玉砂利を敷いた清潔な墓地のような場所で、左側の一段高い敷地にあるS社の前には200名ぐらいの入社希望者が集合中だ。ベランダのような場所で社長がハンドマイクを持って挨拶しているが、マイクが壊れているのか、その声は聞こえない。ぼくは一段低い右側の敷地に座って、簡素な弁当を食べている。ぼくの前方にもS社の入社希望者が玉砂利の上に腰をおろしている。最後尾に座っているのは、北方に住むイヌイット系だろうか、毛皮を着て、妻子を連れた男性である。「このコートを脱いだ方がいいかな」と妻に話しかけている。そこへS社の女性社員がやってきて、男性に声をかけ、入試のための試問のようなことをし始めた。
ぼくはその場を離れて歩き出す。周囲は南方のジャングルのように樹々が密生し、バケツをひっくり返したような雷雨である。トイレに入ると、そこは男の子を連れたお母さんなど先客でいっぱいだが、豪雨のせいもあって足元が汚い。用を足すべきかどうか迷っているうちに、トイレの外に続く長い行列ができている。これではいつ順番が来るか分からないので、あきらめてそこを立ち去る。