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2007年02月11日
ティッシュ片手に。
この週末はどこにも行けなくなってしまった。
春みたいな暖かさゆえ、風邪を引いているのに調子にのって
映画「ドリームガールズ」観てきたらすっかりこじれてしまったのだ。
(映画はビヨンセとエディ・マフィーはおおっという迫力。
エディ・マフィーは今まで観た中では一番カッコよかったけれど
最後まで木梨憲武に見えたのは私だけかしらねぇ。
話題のこの映画、モータウンやR&Bが好きな方には面白いのか?
観た後しばらくの間、ぼーっとしてしまうくらいのハリウッド映画には
全く出会えないのよねぇ、近頃。つまんないねぇ。
……ソフィア・コッポラの映画を観ればよかったかも。)
で、そんなこんなでどうせ家でじっとしてるのだったらと
絵でも描こうじゃないかと思ったのはいいけれど
あまり仕上がりを考えずに始めたので色合わせに悩む。
紙を切っておいてみたりとあれこれするが集中力がないと思うように進まず……、
こんなこと書きながら熱が出て来た気がするのは気のせいか。
関係ないけれど、映画館の帰りに本屋にふらり。
最近、“廃虚”を集めた本が沢山出ているのねぇ。
私がカメラや8mmカメラで遊んでいた頃、
通報ぎりぎり(昔の話ですから)に何度も潜り来んでいた廃虚を探す。
探しても載っていないその場所は、高い塀と桜の林に囲まれた旧米軍駐屯地。
そこはマンションや一軒家が立ち並ぶ住宅地の中にありました。
高い天井に赤いビロード張りの座席が並ぶ巨大な映画館、
映写室には当時の上映作品が書かれた資料の山、隣接する小さな消防車の車庫。
長い廊下をはさんだ白壁の個室には錆びたベットに枕の羽が舞って……、
何十年という時間の埃の積もったあの場所はとっくに瓦礫になってしまったんだわねぇ。
なんだか“今の廃虚”はバブルの後って感じのさびれただけの場所が多くて
通報される危険を冒すほどのこともなく、なんともドキドキ感が足りないようですな。