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2007年01月04日

T温泉行き22年目

明けましておめでとうございます。
今年もどうかよろしくお願いします。

昨年のブログに4回にもわたって書きましたが、新潟のT温泉行きが23年目となりました。雪が深く、温泉もよく、料金も安く、もてなしも豪雪に耐えてきた人たちなので質実で温かく、ついどこにも行かずここに行き続けました。今では時たま帰る故里のような感じさえしてきます。
昨年は地元の人たちでさえ驚くほどの記録的な大雪で、被害も甚大、上越新幹線もぎりぎりまで不通になったくらいですが、今年はまたスキーが出来ないと心配されるほど少ない雪の年末年始でした。
もちろん自然はいつも同じではなく、雪の多さも年によるので、それに適応・順応する知恵を学んでいくのだけれど、最近はそれが想像以上に極端だと地元の人は言っていました。
昨年は、駅に降りたときにも雪は降り続けており、高い雪の壁の道路を車は走ったのですが、今回は駅前の道路はほとんど乾いた状態です。

元旦は晴。昨年も同じでしたが、それは大雪の中の快晴で、銀世界の輝きでしたが、今年はもう雪解けかと思えるような情景にしかならないのでした。それでもやはり雪国です。十分に雪と温泉と山の幸を中心にした料理、美味しいお米とお餅とお酒を楽しんできました。
今年の朗報は2日の餅つきが復活した事です。昨年からもう廃止されたとばかり思っていましたが、今年はいつもの年季の入ったお年寄りの姿はありませんでしたが、まだ杵の操りがときどき不安定になる若い人も加わってちゃんと2臼がつきあげられ振舞われました。
去年中止になったのは、あの大雪、豪雪地帯でも記録的といわれたほどの雪で、全員腰を痛め、また気力も実は萎えていたのだと、宿のご主人が述懐していました。
2日は曇り、一時雪ではなく雨が降ったりもして・・・。それでもメンバーの若い人は近くのスキー場に出かけていき、夕方まで楽しんできたようです。
3日は、曇り空でしたが晴れ間も出て日が射すようになりました。そして宿から駅までの途上で不思議な現象を目撃したのです。最初は何でもなかったのに辺りがぼんやりしてきて、フロントガラスが曇ったのかと思ったりしていると次第にそれは濃くなり、霞か霧のようになって来たのです。まさにそうなのだと言うことでした。それほど日差しが強く、立ち上った水蒸気が雪で冷やされて霧状になって立ち込めていたのです。それは春かまたは秋に見られる現象で、こんな真冬に出現したのは初めてだそうです。

昨年の超豪雪と今年の暖冬、これからどうなるか分りませんが、やはり異常なのか、はたまた長い目で見ればそれも一つの流れなのか、人知は自然を超える事は出来ません。

今年の同行者は13名でした。
毎年感じる事ですが、そこでの4日の日々が夢のように思える事です。それはどんなに少なくてもそこには雪があり、それがトンネルを抜けたとたん、こちら側では全く乾ききっているからでした。同じ平面にあるとは思えず、別天地にあったような気がするのです。その異界から帰ってきて、今年もまた地上の暮らしが始まります。どうかよろしく。

投稿者 kinu : 2007年01月04日 13:31

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