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2007年03月27日

さよなら 『オデヲン座』! そしてありがとう。

藤沢の南口と北口にあった二つの小さな映画館が、この3月末でとうとう閉館となります。それぞれの館が2つずつスクリーンを持ち、それぞれの客層に応じた映画を上映していて、私も馴染みでもあったのに、とても残念です。館の雰囲気もよく座席もよく、いろいろ営業努力も感じられたのに、やはり時代の流れにはかなわなかったのでしょう。同じオデヲン座が大船にもありましたが、ずいぶん昔に閉館、またその前には鎌倉にも小さな映画館があったのに、それがなくなったのはもっと昔の事。全てが中央に、また人が大勢集る繁華な部分に、吸い寄せられて集中させられてしまうのが自由資本主義による市場優先の現象なのでしょうか。
確かにTVなどの驚異的な発達で、映画館に足を運ぶ人は少なくなっていますが、それでもTVで見るのとは違うものがあって、それを味わいに行くのですが、それがわざわざ遠出してではなく、身近に味わえてこそ生活が豊かになると思うのに、世の中はそれと全く反対の方向に進んでいる気がしてなりません。それで私もこの最後の週、最後の映画を見に行きました。最後なので少しは人が詰め掛けるかと思っていましたが、それほどではありませんでした。ラーメン屋が最後だというと行列が出来るくらいに詰めかけるようですが、やはりこの程度だったのですね。ご苦労様でした、ありがとうという感じでパンフレットも買い、サウンドトラックも買って帰ってきました。
何を観たのですって?それは次に書くことにします。

投稿者 kinu : 2007年03月27日 14:43

コメント

やはりそちらもそうですか
館長さんが選び抜いた映画を上映している昔からの映画館が閉館することが多発していると聞いていました
福岡の3月いっぱいをもって閉鎖する映画館では、最後に「あなたの見たい映画」を募集し5本が決まり、現在5本目をやっています
お客さんは、年配者ばかりでしたが、5本とも大入り満員で、館長さんが1人1人におじぎをしてくれました
こちらは近年あっと言う間に大型の映画館が3つも立っていて、久留米の駅の近くに4月からまた1つ映画館ができます

投稿者 獅子童丸 : 2007年03月27日 19:08

鎌倉ではその後、映画愛好者による自主上映のような形で、選ばれたものの幾つかを公営のホールや芸術館を使って上映したりしていますが、一種のボランティア的活動ですね。数も限られ、日時も決まっているので、ふらりと入るというような環境ではありません。
全国的に大型化、集中化の傾向があるのでしょう。「グローバリゼーションとは、一つの神の出現である」といわれます。すなわち多数派による少数派の排斥であり、それはまた均一化にもつながっています。憂うべき事です。

投稿者 kinu : 2007年03月28日 21:37

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