« やっと「蛍」の続き。 | メイン | 地方の力(小野市を訪ねて) »

2011年06月27日

下駄は脳にも良いそうです。

月に1度の放送(FM)になった日曜喫茶店で、「下駄の効用と楽しみ」という話題で歌舞伎役者の片岡愛之助さんと足の研究家(?)の加城貴美子さんの二人がゲストとして話していた。

夏になると、日本的な生活習慣や暮らしの知恵が見直されるが、節電というエコ生活の今年は特にであるように思われる。簾や葭簀、グリーンのカーテン、打ち水、風鈴や金魚鉢や団扇やなどなど…、ステテコまでも今年は姿を変えて登場するそうだ。それらは高温多湿を凌ぐ過ごし方を、わが先祖が知恵を出し合って作り出したものだからでしょう。

下駄も西洋人には面白く映るようで、『東北奥地紀行』を書いた英国の女性探検家イザベラ・バードも大勢の下駄の音の賑やかさに驚いている。
また小泉八雲は、路地の下駄の音に、日本的な情緒を感じると好ましく感じていたという。

しかし今日、下駄で通勤電車に乗れば、白い目で見られるし、ホテルやレストランでは断られるだろう。
しかし、しかし、蒸し暑い夏、下駄は気持ちがいい。子どもの頃は下駄を履いていたし、実は今でも家では下駄か草履である。近くのポストまではこれで行く。
ところが今、子供の健全な心身の発達にも、下駄が見直されているそうである。
裸足で過ごさせる幼稚園などがあるが、下駄はそれ以上に良いそうである。足の指の機能を発達させるという。足裏には全身のツボが集まっているというのは周知のことだが、そのツボを発達させるという。外反母趾というのも下駄であれば生じない。
特に、脳の発達にもいいそうです。(勿論子供にとってで、私のような昔人間にはもう影響ないけど)、一位が下駄で、次が裸足、いくら運動靴を発達させたところでこれに敵うものはないのでは。と言っても下駄を履いてスポーツは出来ませんね。
裸足のマラソン選手アベベを思い出します。

その上、下駄は大変経済的、エコでもあります。一足あればそれを歯がちびるまで履けます。鼻緒を付け替えさえすれば。特に子供は成長するので、靴だとすぐ合わなくなるが、下駄だとアバウトなので、一足で大人になるまで使い切ることもできる。

私はユニットバスのタイルの上で履くのも木のサンダルを使っていましたが、それが余りに古くなったので買い換えようと探したのですが、なかなかありません。木の感触が良く、またカランコロンという音も好きだったのです。
やっと見つけたのは某デパートのジャパンというコーナーで、しかも高級なものになっていて、昔の素朴なものではなくなっていました。まだ残っている古い下駄屋さんを探せばよかったのですが、思い切って買ってしまいました。台は日田の杉ということ、鼻緒というか甲のベルト状のものは藍染のしっかりしたもので、履き心地もよく満足しています。

投稿者 kinu : 2011年06月27日 16:38

コメント

下駄いいですね 私は物持ちがいいもんで下駄何足か下駄箱に入ってます。靴ばかりでも下駄箱ですね。カランコロンだと牡丹灯籠だっけ 映画思い出します。

投稿者 eiko : 2011年06月27日 22:01

最近は、音が出ないようにしてもあるのもあるそうです。またその音を利用してタップダンスのようなパフォーマンスする人もあるとか、下駄も進化していくようですよ。

投稿者 kinu : 2011年06月28日 21:10

下駄の効用についていろいろと研究をしています。靴を履いた場合と下駄を履いた場合とで「百ます計算」をすると下駄を履いた方が計算量や正解があがります。鼻緒は足の反射区を刺激して脳を活性化させます。

投稿者 加城貴美子 : 2012年06月12日 04:55

加城さま、コメントありがとうございました。
日本の風土に合った生活や習慣、先祖が培ってきた暮らしを、私たちは今こそ見直していかねばならないのでしょう。
しかし現実はなかなかそうはならないようですね。

投稿者 kinu : 2012年06月22日 14:43

コメントしてください




保存しますか?