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2012年04月29日

フラッシュバック 4)

症状の原因を特定できたらいくらか楽になったことを覚えている。
この種の無知蒙昧は自分で納得できるまで徹底的に追求するにかぎる。生兵法と言われようと。それによって不安が軽減し覚悟も決まるからだ。
週明けの翌日、離脱症状と睡眠不足でふらふらしながら医者に行きあらためて薬をもらった。医師にはこの間の事情をいちおう伝えた、が、予想どおり、気のせいだからちゃんと忘れず服用を続けなさい、と諌められたものだった。

もらった薬を常用量飲むといったん心身が復旧した。が、そこからだ。数週間を目処に少しづつ減薬→断薬を成功させようと決行した。不幸中の幸いといおうか、服用期間が半年ぐらいで短かったせいか、反跳もあったが3週間ぐらいで断薬できた。服用前の不眠もかえって改善した。

だが、その過程で知ったのは、はるかに重篤な患者がおそらく数十万から数百万人レベルで存在するであろうことだった。また普通、そう簡単に離脱症状が治まることがないことも。
わたしはたまたま薬が切れ、幸か不幸か早々と離脱症状に陥って対応策がとれたが、知らずにあるいは知っていながら悪夢への道を歩んでいる人たちがいまもたくさんいる。

平成19年度とちょっと前だが、公式調査といえる『薬物使用に関する全国住民調査』によれば「鎮痛薬、精神安定薬、睡眠薬をこの1年間に使用したことのある者の割合は、鎮痛薬で55.4%、精神安定薬で8.0%、睡眠薬で7.6%であった。常用(週3回以上)している者の割合は、鎮痛薬で男性2.4%、女性2.7%、全体で2.5%であり、精神安定薬では男性2.3%、女性3.2%、全体で2.8%、睡眠薬では男性2.2%、女性3.1%、全体で2.7%であった。」
すなわち睡眠薬、精神安定薬、つまりベンゾジアゼピン系薬物を最大一千万もの人が使用している(投与されている)ということだ。

さらに詳細な実態や報告は以下にリンクした。

「精神医療の真実  聞かせてください、あなたの体験」
「睡眠薬と安定剤の正しい止め方」
「ベンゾジアゼピン離脱症候群」
「ベンゾジアゼピン系薬剤による離脱症状」
「ベンゾジアゼピン系薬物からの離脱その18」
「デパス、抗不安薬断薬スレッド」

つづく

投稿者 oqx1 : 02:53 | コメント (0)

2012年04月26日

フラッシュバック 3)

小沢一郎氏が無罪になった。
この期に及んで、マスコミが相変わらず自分たちに都合のいい判決要旨の一部や、街の声を拾っては正当化を図ろうとしている。裁かれるべきは自分たちであることがまだわかっていない。

こんな無法な裁判の片棒を担いできた新聞、テレビといったマスコミ、このものたちに処罰を下さねば不公正であると、当人はもちろん、初めから疑義を呈してきた人間なら誰しも思うだろう。
えん罪をなくせという一方で、検察のねつ造、リークを垂れ流し、あまつさえ推定(推認)有罪を助長までするマスコミ。
だが、結論は曲がりなりにも出た。日本の司法をはじめとする官僚組織の腐敗、その太鼓持ちと化したマスコミの悪辣、卑劣。それらがあらためて世間の知るところとなった。

新聞、テレビの報道をまにうける者はいよいよ少なくなるだろう。
そこに現われない声にこそ真相があると誰もが気づきはじめている。
睡眠剤の薬害問題もそうだ。
この問題は深刻な事実として広く蔓延しているにもかかわらず、マスコミに浮上することはほとんどない。
医療現場と製薬業界、それを指導する医療行政、そしてマスコミが一体となって隠蔽に加担しているからだ。公然の秘密とはこういうことをいうのだろう。

だが、いずれ真相は浮上する。そのときマスコミは存在するだろうか。

つづく

投稿者 oqx1 : 20:47 | コメント (0)

2012年04月25日

フラッシュバック 2)

睡眠薬の弊害、とくにベンゾジアゼピン系(医者で処方される睡眠薬のほとんどがこの部類)の反跳・離脱症状は調べれば調べるほど深刻で、その発症事例はきわめて広い層、世代に及んでいることがわかった。
本当は思いだしたくもないようなおぞましい体験だが、時間が経って記憶が薄れてきた一方、かるいフラッシュバックが起きることもあり、この際実態を見極めようと、決めた。

わたしの場合、ある時期不眠が続いたため、医師の指示で2種類の睡眠剤の服用を半年ほど続けていたのだが、たまたまその薬が切れ、ちょうど週末直前で医者も休みに入るため、そのまま2〜3日服用しなかった。
土曜から兆候のようなものがあったが、日曜だった、突然、吐き気、強い不安感、強迫観念、震えなどが襲った。まさに悪夢だった。とくに顕著だったのは震えで、後でわかったことだが「振戦」と呼ばれる症状で、上半身が間欠的にしゃっくりのように痙攣するものだ。それを見た家人が救急車を呼んだため、救急病院で半日MRIまでやって検査されたが原因はわからずじまいだった。いや、わかっていたのかもしれないが。

帰宅して悪夢がつづくなかあれこれ思い巡らしているうちに、もしかしたら、と睡眠薬に思い至った。
それから必死になってネット上で関連用語の検索と理解に腐心した。
こうしてはじめて知ったのが「ベンゾジアゼピンによる反跳・離脱症状」だった。

つづく

投稿者 oqx1 : 18:38 | コメント (0)

2012年04月24日

フラッシュバック

一昨年の夏の終わり頃、睡眠薬が原因のひどい離脱症状に見舞われた。
数週かけて少しずつ減薬、断薬し、治まったとホッとしていたら、このところなぜか当時ほどではないにしても近い症状がスキを見てぶり返す。
クスリの副作用というか毒性はそう簡単には消えないなあと実感した。

当時とおなじくネット上でいろいろ調べてみたら、離脱症状はもちろん数年後のフラッシュバックもけっこうあるらしい。医学会は極力伏せておきたいらしいが、ネットという世界では真偽あわせてオープンになってしまう。
症状や対策をあらためて調べているうちに同様の体験者が驚くほど多いことがわかった。一方、どうも公式な統計がとられていないことも。

先日京都で、てんかん症患者による暴走事件があった。
最大の原因は病気にあるだろう。が、その処方薬はどうだったのか。
そのことが気になった。通じるところがあるように思う。

つづく

投稿者 oqx1 : 02:00 | コメント (0)

2012年04月09日

桜三昧

近所の桜も五分咲きぐらいになって、一昨日、家族ふたり花見に出かけた。
花曇りでおまけに花冷えだったが、浜離宮から、船(水上バス)に乗って浅草へ、そして上野へと三連ちゃんをしてしまった。
おかげで桜三昧を楽しんだものの、風邪を引いたり足が吊ったりで、帰ってきたときには復員兵のように寝込んでしまった。

上野の公園のあたりはかつては復員した傷病兵がたくさん陣取っていて、アコーデオンなどを弾いて戦争の記憶を甦らせていた。仕事のような感じもあって、同情もほどほどだったが、あの光景が消えたのはいつ頃だろう。
いまは一気飲みで正体不明になったヤングたちが警官に介抱されていたりする。

桜というのは、なぜこれほど魅かれこころを乱されるのか、
やはり死んだ人たちが一斉に返り咲くからだろうか、
花吹雪にまぎれて行方をくらました」くなるからか、
あるいは今でも「全身で生殖」したいからなのか、
同時代の安岡力也が散った。合掌

初音ミク 千本桜

投稿者 oqx1 : 03:59 | コメント (0)