« 2012年04月 | メイン | 2012年12月 »
2012年11月25日
友人、知人、総出演の夢
昨晩の地震はちょっと不思議だった。一瞬だったがわたしは強いショックを体感したのに、別の部屋にいた家人はまったく感じなかったという。その余震なのかどうか、久しぶりに長くて鮮明に覚えている夢を見た。
引っ越しをしているらしい。相当大きな家かマンション。たくさんの部屋がある*。生きている仲間、死んだ仲間、さまざまな顔が総出で手伝ってくれている。ドスンドスンと重い響きが絶えない。とつぜん、据え置き電話の留守録の音声が鳴り響く。誰かが再生ボタンをはずみで押してしまったらしい。「連絡をください」と言っている。Fくんの声だ。ずっと以前の留守録が再生されてしまったのだろう。そういえばFくん、今日はいない。するとKくんが「このまえ泊まったときの留守録じゃないか?」と知らせにくる。Tくんも一緒だったという。わたしが留守のとき勝手に泊まっているらしい。このまえっていつ?と訊くと先週の金曜日だという。今日は火曜日だ、つい最近じゃないか。気がつかなかった。あわてて電話をかけようとするが操作法を忘れてしまって、ディスプレイに電話帳を表示できない。Sくんがヘンテコな操作法を教えてくれるが、その方法では両手が塞がってしまいプッシュボタンを押せない。ほかの部屋の電話も試してみるがどの部屋の電話も電話帳を表示できない。だいたい、どの部屋でも仲間はケータイでお話し中だ。ひと仕事終えたようにくつろいでいるものもいる。「お疲れさま」「ご苦労さま」とねぎらう。
部屋に残った機材やら小道具やらを持ち帰らなければならない。行き先は横浜のほうだ。タクシーを拾って皆で手分けして持ち運ぼうと通りに出る。青山通りの坂の途中のようだ。少し先に昔の勤務先が見える。なかなかタクシーが来ない。とつぜん、男が二人わたしの前に立ち、上司らしいほうが部下らしいほうに「もう飛行機にはまにあわないな」と呟く。「まあ、これも営業だ」と慰めている。なんだかこちらの責任のような気がして「このプレは必ず獲ります」と伝える。すまなそうにそう告げたところで、ようやくわたしはある広告キャンペーンのプレゼンテーションに立ち会っていたのだと、思い出した。よく見ると上司はプーチンで部下はメドヴェージェフだ。プーチンは「それならボディをしっかり固めておくことだな」とわたしに忠告する。ボディコピーのことだろうと「はい、重厚な説得力あるプロパガンダを考えます」と答えると、「いや、そうじゃなく簡潔に鋭く意表を突くんだ」と諭す。そうこうしながらもタクシーは一向に来ない。まだか、まだか、とじジリジリしているうちに電話が鳴って、目が覚めた。
*現実のわたしの家は2部屋しかない。