2005年09月15日
サビという馬
サビという馬
サビという馬のこと知ってるかい
ある日岬にひとりっきりでやってきた
暗い目をした三文詩人
あいつといっしょにいた馬さ
裏切った恋人や動物のこと
たった三つの小さなうたを残しただけ
ほかには何も残さなかった
笛だけがあいつの持ちものだった
サビという馬のこと知ってるかい
岬の小屋で三文詩人の死ぬ日まで
いっしょに暮らした馬のことさ
あいつの笛をききながら
サビという馬のこときかないかい
風のなかで岬の小石に打たれていた
激しいあいつの心を知っていた
サビの行方を知らないかい
(これも堤政雄さんによる作曲。私はとても好きな曲だ。いまフランス在住のミュージシャン、遠藤トム也さんもこの歌をレパートリーにしていたが、三文詩人という言葉に違和感があるという。今は通じないかもしれない表現だが、あってもいいではないかと思う。ちょっと埃くさい感じがしてそこがいいと自画自賛。もっとも仏語に訳すとどうなるのだろう?)
投稿者 ruri : 2005年09月15日 22:28
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コメント
むしろ、(三文詩人)という言葉が、物悲しい全体の雰囲気の、効果をあげていると思います。なぜか、三文詩人が残した三つの小さなうたやその笛の音が聞こえてきそうな気がして、きっと、同じ寂しさや悲しさを抱えたひとの、胸に響く調べなのだろうと、想像できます。
投稿者 青リンゴ : 2005年09月16日 20:43
この唄、シャンソンみたい・・・。このところ水野さんの隠れた面を見せられているようで、いまさらながら感心しています。切子細工のガラスのような水野さんですね。光を複雑に反射させて・・・。
投稿者 木苺 : 2005年09月21日 19:06
ピエールもサビもシャンソンを意識して書いたと思います。
特にピエールは…。
投稿者 ruri : 2005年09月22日 14:51