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2006年04月02日
枝垂桜
昨日はお花見日和だったし、原稿の締め切りを一つクリアしたので、思い切って桜に会いに出かけた。それも雑用をいろいろ片付けてから、午後遅めに家を出た。
入生田の長興山紹太寺の枝垂桜がすばらしいときいたので、小田原で箱根登山電車にのりかえ、夕方4時頃にやっと現場にたどり着いた。 なにしろ思いも寄らない急な坂道を20分ばかりも登って、やっとお目当ての桜に会えたのだ。
さすがに樹齢330年といわれる枝垂桜の大木はすばらしかった。風もなく、まだ花びらひとつ散っていない。まわりに群れる人々の姿も小さく見える。夕日に近い光のなかで荘厳といえるほどの美しさ…。
帰りは下り坂なので、地元の出店で、5個百円!というおいしそうなミカンや、「桜ご飯の素」など買って、ふたたび入生田の駅へ向う。ところが大発見。この駅のホームの線路ぎわに、ちょうど満開の枝垂桜が一本立っていて、私の気持ちはむしろその美しさに吸い込まれてしまった。
ホームの柵ごしに手が届く近さ、私の目の高さに咲き誇る満開のしだれ桜のピンク。今まで出会ったどんな桜よりも魅力的で、美しく、夢見心地になる。これは現実じゃない…夢の中だと、しきりに自分に言い聞かせて、目の奥に深くしまいこんで帰ってきた。来年はきっとまたこの入生田駅まで来たい。この一本の枝垂桜を見に…と思いながら。初々しい「桜姫」に一目ぼれした私でした!
投稿者 ruri : 2006年04月02日 11:34
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コメント
桜、特に枝垂桜は、独特の誘うような揺れ方が、ある種の狂気を呼び覚ますような、妖しい美しさがありますね。南の地方からの桜便りをニュースで見ながら、北国のこの地にも、桜前線が届くのを待っています。一足先に、2月の十和田湖湖水まつりでいただいたりんごの枝が、室内で開花しました。白い五枚の花びらで、りんごの花も大好きです。
投稿者 青リンゴ : 2006年04月04日 13:15
室内で咲くリンゴの花なんて、すてきですね。読んでいるだけで、リンゴの花の香りが漂ってくるようです。きっと甘い香りなのでは…?今日は横浜は雨。昨日の風と今日の雨で、もう桜ともお別れかも。もうちょっとしたら八重桜の季節ですね。
桜の満開を見るごとに、狂気とか奇跡とかどこかにあるあの世とか…そんなことを想います。
投稿者 ruri : 2006年04月05日 16:01