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2006年04月30日
旅
ブログをごぶさたしていて、今日は久しぶりです。
このところの朝の楽しみは、NHKのBS放送月〜金朝7時半からの《毎日モーツアルト》を見ること。映像と年譜と音楽とでモーツアルトの年代記を追えるのが嬉しい。今は20台半ば位まできたが、(5月1日から一週間は初回からの5回分をリピートするそうです。今から見てもおそくはないというわけで。)彼も就職や失恋などで苦労ばかりしていたんだなあ…と思う。モーツアルトは子どものうちから年中旅ばかりをしていたらしいけれど、彼の(旅をしない人は哀れな人です。凡庸な才能の人間は旅をしまいとしようと常に凡庸なままですが、すぐれた才能の人は、いつも同じ場所にいれば駄目になります…)という言葉は印象的だ。たとえ凡庸であってもやっぱり旅はした方がいいと私は思うのだが。
それでというわけではないが、昨日,一昨日は京都と奈良をたずねた。京都で見た「大絵巻展」の《信貴山縁起》はとくにおもしろかった。僧命蓮(みょうれん)の呪文で、俵がたくさん列になって山を越え空を飛んでいくシーンなどアニメみたいで、その上物語もおもしろくて。また地獄草紙もすごかった。石臼で轢かれて粉々になる…舌は抜かれる…釜茹で、火あぶり…と。ユーモラスでもあるが、一種のおどしの文化のよう。もっとも別の形で今も私たちは始終おどされているし、似たような現象がはびこっているのでは。
そのほかにも鳥獣戯画や源氏物語絵巻など傑作のオンパレードだ。絵巻物は長編詩に似ていて、私にはちょっと参考になった。
翌日の奈良では大仏再建に尽くした僧、重源展を見て、春日大社神苑の万葉植物園を見た。みどりいろの桜の花を初めて見た。姫リンゴ、藤など新緑に映えて美しく、久しぶりに原稿から解放されて晴ればれした気分になる。
と、やっぱり凡庸な近況報告でした!
投稿者 ruri : 2006年04月30日 23:02
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