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2007年09月01日

キアゲハの帰郷?

今日、不思議なことがあった。午後ふと見るとバルコニーをひらひら舞う蝶の影。いそいでのぞくとこれがまた一匹のキアゲハなのだ。その蝶は、10日ほど前、キアゲハが羽化した、イタリアンパセリの鉢のまわりや、私ののぞいているすぐ前や、そのあたりのいろんな鉢の上をひらひらと舞いあるき、セージの花の蜜を吸ったりして、10分くらいもバルコニーから離れず、とうとう例のイタリアンパセリの鉢にとまって、まだわずかにのこっている葉のあちこちに、卵を生みつけている。(そこにはこの間ぬぎすてられたサナギのからがそのままくっついている)。蝶はそれからもジョウロの柄にとまったり、朝顔の花を訪れたり、ククミスの葉にとまったり、網戸の傍を舞ったりとかして…なかなか立ち去らない。何度か空高く飛び去ってもまた舞い戻ってくる。合計15分くらい散歩?しただろうか。

 どうもあれは自分の生まれ故郷へ舞い戻ってきた、例のキアゲハみたいに思えてくる。あれは3兄弟でなく、姉妹だったのかもしれない…とか。蝶が生まれた場所に卵を生みに戻って来ることはあるのだろうか。まさか!と思ってネットで調べてみた。そしたら、そんな例が当たり前みたいに挙げられていて、おどろいた。
この前、羽化したのが今から9日前だったから、あの蝶の寿命としてもそろそろ終わる頃だし…。それにあの羽化した場所の近くばかりを、しきりに飛び回っていたし…。手を出したら指にとまりそうな感じだったし…と、蝶と心が通じたような気分で、いろいろ心を遊ばせているのはたのしい。固体識別ができなくて残念だが。

 それにしても、ネットで見ると、90個余りの卵からうまく成虫になる蝶は、統計的にはわずか0.6匹という数字が出ていた。自然の状態では、200個近くの卵からわずか一匹くらいというわけ?よほどついてなければ生き残れないわけだ。
 この夏はキアゲハに始まり、キアゲハに終わった感じ。だが今日の卵がまた孵化したらどうしよう?ほとんど食草ものこってないし。

投稿者 ruri : 2007年09月01日 21:43

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コメント

キアゲハの里帰り、感動的ですね。
食草が残っていないと大変じゃあないですか。
何か代わりの物を植えられるのですか?
根付きみつばとか葉っぱ付きのにんじんとか売っているでしょう。

渋谷のデパートの入り口で何年か前、1匹のアオスジアゲハを見たことがあります。
花屋さんもなかったので、夢かと思ったのですが、水野さんのところのように個人の御宅で育ったものでしょう。
九州の裏阿蘇で、あたり一面、木に鈴なりのアサギマダラ(天女)を見たのを思い出しました。

投稿者 獅子童丸 : 2007年09月02日 08:48

そうなのです。で、バルコニーの今年のもう終わりかけのプランターの中など、のぞいたら、どうやら種から芽生えたらしい若いイタリアンパセリが何本かみつかりほっとしています。
ほんとは羽化までのハラハラからもう逃れたかったのですが!

今度のことで、蝶に関心をもち、図鑑など買ったのですが、一面のアサギマダラなんてすごいですね!アオスジアゲハも珍しいです。きれいな蝶ですものね。さっそく図鑑で調べました。これからもっと蝶に関心をもてそう。

投稿者 ruri : 2007年09月02日 13:41

大都会のベランダが、蝶の故郷になったなんて、夢みたいに嬉しいニュースです。ハラハラドキドキの物語が、続きそうですね。こちらは、夜になると、裏の草原では、すでに秋の虫の音が、様々な音を響かせて、オーケストラが始まります。ちょっとさびしげな、しずかな曲です。

投稿者 青リンゴ : 2007年09月04日 12:17

青リンゴ様
昨日の夜半から今朝にかけて猛烈な台風だったのですが、昨日の朝念のため軒下に入れておいた、イタリアンパセリの鉢をさっきのぞいたら、どうも孵化したての感じのチビ(3ミリくらい?)が(明日確かめますが)7,8匹茎のさきにかじりついて風に揺れているみたい。ホントかな…という気持ち。ほんとだったらまたブログに入れますね。そうだとしたらあの台風の真下で孵ったのかな?すごい生命力!

投稿者 ruri : 2007年09月07日 18:42

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