2011年06月30日
無言館
先日、赤レンガ倉庫で戦没学生「祈りの絵」展を見たとき、前田美千雄さんという方の絵があり、ふとこれは亡き詩友前田千代子さんの身寄りの方の絵ではないかと気になった。
それで前田千代子さんのご主人にお葉書を出して伺ってみたところ、お返事が来て、それはやはり千代子さんの父上の御兄弟とのこと…つまり千代子さんの叔父様にあたる方だと分った。清楚な感じのスケッチが二枚、その折に購入した本に載っていてさびしい海辺の風景とフィリピン島のスケッチであった。千代子さんからはこの方のことは聞いていなかった。でも彼女の血筋にはやはりこういう方がいらしたのかと思いつつ、解説を読み直した。千代子さんが生まれたのは昭和23年だったから、彼女はその方が死去された後で生まれている。
千代子さんが他界されてもう3年。明々後日の7月3日は3回目のお命日だ。
時を経て展覧会で偶然こういう出会いをするのも不思議なことだった。
(前田美千雄 大正3年6月、神戸市垂水区に生まれる。昭和7年東京美術学校日本画科入学。…昭和19年再召集され、5月頃フィリピン、ルソン島マニラに上陸、20年8月5日頃戦死。享年31歳。)
(美千雄が戦地から妻・絹子に送った絵葉書は400通をこえた。…どれもが生きて帰るまで待っていてくれという愛の便りだった。しかしフィリピンに転戦後、その便りはぷっつりと途絶えた。絹子さんはその夫のくれた絵葉書を何度も何度も暗記するほど読んで暮らした…)以上『無言館』の解説より。
投稿者 ruri : 2011年06月30日 11:31
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横浜国立大学附属鎌倉小学校と戦没画学生慰霊美術館無言館との連携により、小学校6年生の頃から4年越しで無言館や窪島館主と交流してきた子どもたちのドキュメンタリー映画の上映会を行います。
映画『青色の画布-十五歳 もうひとつの無言館-(50min)』
出演:横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉小学校卒業生有志(映画「無言館」に出演)
窪島誠一郎(無言館館主)
監督:森内康博
企画:高松智行(附属鎌倉小学校教諭)
制作:株式会社らくだスタジオ
協力:戦没画学生慰霊美術館無言館、
横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉小学校
<上映会1>『Museum Trip(22min)』と併映
■日時:10月30日(日) 19:00~
■会場:関内ホール(※横浜/JR関内駅徒歩5分)
■当日券:1000円 ※メールにて事前にお申し込みの方は前売り料金の800円でご覧になれます。
○氏名○所属○人数 を明記の上、info@rakudastudio.com までお申し込み下さい。
<上映会2>『Museum Trip(22min)』と併映
■日時:12月3日(土) 19:00~
■会場:上田映劇(※長野県上田市/JR上田駅から徒歩)
■当日券:1200円 ※メールにて事前にお申し込みの方は前売り料金の1000円でご覧になれます。
○氏名○所属○人数 を明記の上、info@rakudastudio.com までお申し込み下さい。
<上映会3>
■日時:1月21日(土) ①16:00〜 ②19:00~
■会場:キッドアイラックホール(※東京/京王線明大前徒歩3分)
■当日券のみ:500円 ※窪島誠一郎氏のトークあり
■お問い合わせ:050-3585-7161(『青色の画布』上映会係)
投稿者 もうひとつの無言館 : 2011年09月22日 21:54