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2009年11月20日
ウォルフガング・アマデウス・モーツアルト
ウォルフガング・アマデウス・モーツアルト コンスタンチェ 泣かないでおくれ 悪女の君らしくないじゃないか 今 語っている言葉すら 誰かのための誰かのメロディー 演じきるのが音楽家 確かなものは音符を超えた魂の上にあるのに 掴めなくて 必死で足掻いてる 人の台詞ばかり覚えて 自分のメロディーが 二短調になるんだ 正義が愛に破れた日が早くくれば 僕たちは幸せな波長調になれただろう だけど もうクスリがないと 眠れないんだ 心が暴れだす 思想が自分を暴き出す 僕を蝕むヨーゼフ二世の声 もう 恐怖心は正直ないんだ ただ時間と戦っている 残された時間が 生きた証にになるように しがみつく 金と時間の天秤の傾きは ジャステスに聞いてくれ 死神の鎌 悪魔の誘い 異質な魔笛が喉元に嵐を呼ぶ 来るべき呪いの日 泣かないで 哭かないでおくれ コンスタンチェ 僕の曲 僕のメロディー それは 僕のものではないと サリエリとカテリーナに伝えておくれ 時代に踊らされるのは お互い様だと 我は不滅の天才音楽家なり その称号 時代を超えて魂で楽譜で紡ぐ 未来全ての音楽家たちへ 捧ぐ!2009年11月18日
2009年11月16日
うそつき
うそつき 詩人は 真実を話す嘘つきである ジャン・コクトーの名言が好きだったきみ ぼくは、嘘つきになってしまったのだろうか きみはぼくの描く売れない漫画が大好きで 熱烈な手紙もメールもくれたけど きみは詩人で ぼくに詩をかくことをすすめるので 片手間に書いてた詩みたいなものが 一人歩きした頃 きみは あなたが詩人じゃなきゃ愛せたのに と 言い残して消えた ぼくは あれからも詩みたいな 小賢しい文章を連ねている だけど ぼくは僕の大嫌いな嘘つきになりさがり 愛を囁くすべてを失った 今でも きみだけ傍にいてくれて ぼくだけを理解してくれたなら 詩なんていらなかったのに という本音すら デタラメな言葉に聞こえて 自分の胸を抉ってみる 血を見てはきみへの温度を確かめていたのに それでも ちいさな甘いトゲたちがちくちくと刺さって 痛くて今はうごけないんだ きっと ぼくは 真実を失った嘘つきである2009年11月13日
今は亡き巨星に
今は亡き巨星に 「芸術は魂の解放である」 と、伝えたかった そしてまた 「宗教とは体験である」 と言ってみたかった だが 悟ったと思ったときが悟りから一番遠い と微笑んだ先生 ただ ただ 自然流通に 「生きよ!」と 教えてくれた亡き巨星 私は薄汚れ 這いつくばって 立ち止まりながら 歩いています あなたがくれた イノセントの十字架を携えて 泣きながら 哭きながら ただ 哭きながら さまよう夜の街 今は 友の涙を 足枷にして 優しい女の 裏切りの言葉に 鉛玉を誂えて 引き摺り 引き摺り 哭きながら あの世であなたと 酒を酌み交わす約束の日を夢みて 木枯らしの中を 進む!未来と過去と過ちと
過去と未来と過ちと