2010年11月06日
憧憬
憧憬 私が 滅茶苦茶だった頃 あなたは静かに現れた 世界が怖くて暴れる私の 頬に両手をあてて 君に幸せになってほしいんだ と 真剣に私を見つめた 深い慈しみと悲しみをたたえた瞳の炎 それは今でも絶えることなく静かに私を照らす 張り詰めたピアノ線に 桜の花片(はなびら)が触れて 音楽があふれだすように 私の中で あなたがこみあげる 君を信じているよ その言葉が今も私を生かしつづける あなたは私の傷にそっと触れて泣いた人 そして奥さんを一番愛している人 真っ直ぐ振り向きもせず 家族のもとへ帰る人 憧憬 それは 多分 恋の 銘つ名だ投稿者 つるぎ れい : 2010年11月06日 18:14
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
https://www.a-happy.jp/blog/mt-tb.cgi/13725