2013年02月13日
詩集
詩集
彼が死んでも 文字は残るだろう
彼が忘れられても 詩は語るだろう
彼に会ったことはなくても 彼の匂いはするだろう
今 ベッドで白い天井に向かって
彼は文字の幻影を追う
静かな部屋の彼の息遣いから 溢れる歴史
眠りの奥から 澄んだ瞳に涙
彼が 辿ってきた真っ直ぐな一本道
彼の道を ひとつずつ 寄せ集め
デッサンする
デッサンする
これが
彼の肖像画
これが
彼の詩集のつづき
そして
私は まだ書けない
彼が ニタリと笑う
最期の一行。
投稿者 つるぎ れい : 2013年02月13日 21:58
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