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2009年07月25日
judi denchの「真夏の夜の夢」
TITANIA
[Awaking] What angel wakes me from my flowery bed?
BOTTOM
[Sings]
The finch, the sparrow and the lark,
The plain-song cuckoo gray,
Whose note full many a man doth mark,
And dares not answer nay;--
for, indeed, who would set his wit to so foolish
a bird? who would give a bird the lie, though he cry
'cuckoo' never so?
TITANIA
I pray thee, gentle mortal, sing again:
Mine ear is much enamour'd of thy note;
So is mine eye enthralled to thy shape;
And thy fair virtue's force perforce doth move me
On the first view to say, to swear, I love thee.
BOTTOM
Methinks, mistress, you should have little reason
for that: and yet, to say the truth, reason and
love keep little company together now-a-days; the
more the pity that some honest neighbours will not
make them friends. Nay, I can gleek upon occasion.
TITANIA
Thou art as wise as thou art beautiful.
BOTTOM
Not so, neither: but if I had wit enough to get out
of this wood, I have enough to serve mine own turn.
TITANIA
Out of this wood do not desire to go:
Thou shalt remain here, whether thou wilt or no.
I am a spirit of no common rate;
The summer still doth tend upon my state;
And I do love thee: therefore, go with me;
I'll give thee fairies to attend on thee,
And they shall fetch thee jewels from the deep,
And sing while thou on pressed flowers dost sleep;
And I will purge thy mortal grossness so
That thou shalt like an airy spirit go.
Peaseblossom! Cobweb! Moth! and Mustardseed!
Enter PEASEBLOSSOM, COBWEB, MOTH, and MUSTARDSEED
PEASEBLOSSOM
Ready.
COBWEB
And I.
MOTH
And I.
MUSTARDSEED
And I.
ALL
Where shall we go?
TITANIA
Be kind and courteous to this gentleman;
Hop in his walks and gambol in his eyes;
Feed him with apricocks and dewberries,
With purple grapes, green figs, and mulberries;
The honey-bags steal from the humble-bees,
And for night-tapers crop their waxen thighs
And light them at the fiery glow-worm's eyes,
To have my love to bed and to arise;
And pluck the wings from Painted butterflies
To fan the moonbeams from his sleeping eyes:
Nod to him, elves, and do him courtesies.
PEASEBLOSSOM
Hail, mortal!
COBWEB
Hail!
MOTH
Hail!
MUSTARDSEED
Hail!
BOTTOM
I cry your worship's mercy, heartily: I beseech your
worship's name.
COBWEB
Cobweb.
BOTTOM
I shall desire you of more acquaintance, good Master
Cobweb: if I cut my finger, I shall make bold with
you. Your name, honest gentleman?
PEASEBLOSSOM
Peaseblossom.
BOTTOM
I pray you, commend me to Mistress Squash, your
mother, and to Master Peascod, your father. Good
Master Peaseblossom, I shall desire you of more
acquaintance too. Your name, I beseech you, sir?
MUSTARDSEED
Mustardseed.
BOTTOM
Good Master Mustardseed, I know your patience well:
that same cowardly, giant-like ox-beef hath
devoured many a gentleman of your house: I promise
you your kindred had made my eyes water ere now. I
desire your more acquaintance, good Master
Mustardseed.
TITANIA
Come, wait upon him; lead him to my bower.
The moon methinks looks with a watery eye;
And when she weeps, weeps every little flower,
Lamenting some enforced chastity.
Tie up my love's tongue bring him silently.
Here comes my messenger.
How now, mad spirit!
What night-rule now about this haunted grove?
小田島雄志訳
タイターニア
花のベッドから呼び覚ますのはどんな天使?
ボトム
鷽に雀に揚げヒパリ、
同じ調子のカッコドリ、
カッコウ悪いと鳴くけれど、
寝とられ亭主声もなし。
そりゃまあ、あんな阿呆な鳥と阿呆ぶりをくらべたってしょうがないやな。いくら「寝とられ亭主はカッコ
悪い」と鳴かれたって、鳥にむかって取り違えるなと言うわけにはいかん。
タイテーニア
ねえ、やさしいお人、もう一度歌って。
私の耳はあなたの歌にすっかり聞き惚れてしまい、
私の目はあなたの姿にすっかり見とれてしまった。
あなたの美しさを一目見て私の心はどうしようもなく
うちあけ、言わずにはいられない、あなたを愛するとる
ボトム
いえね、奥さん、理性があればそうおっしゃる理由はあんまりないと思うがね。が、まあ、
正直な話、理性と愛とはこのごろあんまり仲がよくないらしい、まったく残念なことだ、だれか
正直者が仲直りをさせないのは。まあ、あたしだって時と場合によっちゃあ洒落た台詞の一つぐらいは
言えるんでね。
タイテーニア
あなたは美しいだけでなく賢くもあるのね。
ボトム
いや、とんでもない。が、この森から脱け出すぐらいの知恵がありゃあ、あたしの用には
まだまにあうだが。
タイテーニア
この森から脱け出すなんて考えないで、いいわね。
なんておっしゃろうとここに引き止めますからね。
私はこう見えても卑しからぬ身分の妖精です、いつでも夏が私にかしずいてくれているのです、
その私が愛するのです、だから私のそばにいつまでもいらして、
妖精たちにお世話させるわ、いつでも。
海の底から真珠をとってこさせるわ、
花のベッドでおやすみになるときは歌わせるわ、
そして私はあなたの死すべき肉体を清めて、
空気の精のようにしてあげるは、この手で。
豆の花、蜘蛛の糸、蛾の羽根、芥子の種!
豆の花
はい、ご用は?
蜘蛛の糸
ご用は?
蛾の羽根
ご用は?
芥子の種 ご用は?
一同 なんでしょう?
タイテーニア
このかたに失礼のないようにお仕えしてね。
このかたの行く先々で楽しく踊ってね。
お食事にはさしあげておくれ、アンズにスグリの実に、
紫のブドウに緑のイチジク、それから桑の実に、
熊ん蜂の巣から密をとってきて添えるように。
枕もとのあかりには、
まず、どうしてここにたどりついたか、をいいますと、ケイト・ウインズレットの演技のことを考えいたわけです。映画はだんだん演劇に近づいているのではないかと思ったわけです。映画は今までアクション
を主体としてきたわけですが、つまり時間だったわけですが、どんなことがあっても映画が終われば
お終いだったのです。でも、ここに来て何か飽きたらなくなってきて、映画が終わってもまだ続いている
余韻というか存在というか、そういうものをもとめるようになってきたような気がします。ウインズレットは
私の好きなエマ・トンプソンの監督、主演女優の「いつか晴れた日に」(ジェーン・オースティン原作)に次女
として出演しているわけです。そして、アイリス・マードックのことを夫の人が書いた本を映画化した「アイリス」の若い頃の女優として出演しているわけです。そして、ついにジュディ・デンチにぶち当たったわけです。あの「007」のはじめ悪党のテンチ、それから部長の偉くなったデンチ、そして、「ビクトリア女王」
のデンチ、そして「アイリス」のアルツハイマーになった作家アイリス・マードックを演じたデンチ、そして
全くしらなかった本場のシェクススピァ劇場の真夏の夜の夢にでてくるタイターニァがとうとう登場した
わけです。なんてきれいな女のひとなんでしょう。映画が演劇に近づいていることを予感しました。日本
ではそのことを感じている女優は宮崎あおいさんでないかと思います。イギリスのデンチ、トンプソン、
ウインズレットの系列はすごいと思います。
投稿者 yuris : 2009年07月25日 13:11
コメント
私はこの3人の女優と彼女たちが出演している映画が大好きです。特に『アイリス』のデンチは、忘れられません。
もうひとり付け足すなら、Vanessa Redgraveはいかがでしょうか?いずれにしても、『真夏の夜の夢』、すぐにでも観たくなりました。
投稿者 yuki : 2009年07月30日 15:44
Vanessa Redgraveは大好きです。特に「ジュリア」は名作だと思いました。
『真夏の夜の夢』はyou tube から発見したもので、1968年のものです。あれから、「007」の「ロシアより愛をこめて」までそれほど時がたっていないのに
あの靴から棘がでてくる悪党を演じたのは信じられない
くらいです。
投稿者 aoi : 2009年07月31日 16:06