5月28日の夢(中国で虜囚に)

 ぼくは中国の収容所で、カメラマンのU氏と共に、中国兵の監視下に置かれている。朝、起床時間が来ても、ぼくはなかなか起きられず、ぐずぐずしている。U氏はとっくに着替えをして、共同食堂に行ってしまった。中国兵がぼくを起こしに来て、宣言する。「これから咳をすると、あなた方の責任になりますから、気をつけなさい」。咳の音が銃の発射音にも聞こえるので、咳をすると即射殺されるおそれがあるぞという脅しらしい。これは心しなくてはいけない。
 着替えをしに、部屋のすみの服置き場にいく。そこに同房者の服がひとまとめに全部乱雑に積み重ねられている。その中から自分のズボンを探すが見つからない。U氏が間違えて、穿いていってしまったのだと思う。ぼくは半裸のまま、そのことを監視兵に訴えようとするが、ふと気づくと、自分は既にズボンを穿いていた。間違えた。ないのはズボンでなく、上着の方だった。

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