6月5日の夢(オバサン化コースター)

 大きなショッピングセンターへ出かける。初めての場所なので、地下鉄を出てから迷ってしまった。食事に来たのだが、店内に今若者たちに人気の遊具があるのを見て、つい自分も若いところを見せたくなり、それに乗ってしまう。それは一人乗りのジェットコースターのようなもので、乗っている間オバサンに変身できるというのが、受けているのだ。乗る前に、変身用に服と靴を取り替える。座席に乗り込むと、ちょうど目の高さに小さなパソコンモニターが降りてくる。その画面にオバサンの顔が映っていて、それとにらめっこをしているうちに自分もオバサン化していくのだという。それに乗ってコースを一周し、出発点に戻る。係員がもう若くはないぼくを労って「大丈夫ですか」と、心配そうに声をかけてくれる。
 そのとき、ぼくはここで女友達のAに会う約束をしていたのだと思い出す。しかし、待ち合わせに指定された場所がわからず、ぼくは迷路のような巨大ショッピングセンターの中をぐるぐる歩き回る。そうだ。携帯で連絡をすればいいのだと思いつく。ようやくAと電話が通じた。だが、彼女は一週間後にどこかへ引っ越してしまい、もう永遠に会えなくなる……とぼくに告げる。
 センターを出て、駅に戻ろうとする。方向がわからない。これでは家に帰れない。迷子になってしまった。

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