8月14日の夢(二重の二重の橋)

 橋の上にもう一つ、透明なガラス張りの橋がかかり、そこに二人の警官が常駐するようになった。昼夜を分かたず、そこで何かの監視をしているらしい。ぼくはもう一人の男とともに、そのガラス張りの橋に入れてもらう。中はまるで温室のようで、耐えきれない暑さだ。「これは防弾ガラスなのですか? それにしても暑くて大変ですね」と、ぼく。警官は「さっきまではここにこれが張ってあったんですよ」と、片隅に寄せた青い葦簀(よしず)を見せてくれる。そして無線で別の場所にいる上司に「やっぱり市民に入ってもらうと、わかってもらえますよ」と、嬉しそうに報告している。ぼくらも警官に声をかけられて、ご馳走してもらったばかりだが、おばさんたちのグループ数人にも声をかけてご馳走し、うまく懐柔に成功したらしい。「声をかけるタイミングも難しいんですよ。普通はFM橋か跨線橋の上にいらっしゃるわけでしょ?」と警官は自画自賛する。そう言われて足下の橋を見直す。一本の橋だとばかり思っていたが、こちら半分は列車の線路をまたぐ橋で、向こう半分は川の上にかかる橋だったのだ。向こう半分の橋の傍らにはJ-WAVEの放送局のビルがあるので、通称FM橋と呼ばれているらしい。この二重の橋の上に、さらに警察の監視用のガラスの橋がかかっているというわけだ。

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