9月6日の夢(ゴムまりサッカー)

 妻とともに出かけたが、「女しかお参りできないものがあるから、ここで待っていてね」と言われる。昔の駄菓子屋のような横開きのガラス戸の外に、真っ赤な細い塔が天高くそびえ立っているのが見える。あれが女でなければお参りできないというものらしい。
 女達がお参りしている間、男達は室内でサッカーに興じている。サッカーといっても、待合所のコンクリートの床にチョークでコートを描いただけで、ボールも子ども用のゴムマリだ。ぼくは運動神経ゼロだし、積極的に参加する気もないので床に腰を下ろしていたが、たまたまボールが近くに来たとき、とっさにボールを手で打ってしまい、ほかの男達の失笑を買う。その次にボールが来たときは足で蹴ってみるが、ちっとも狙った通りには打つことができない。だが、最後に思いきりボールを蹴ると、力のあるスピードボールが相手チームのボスの足元に転がった。男達は「おおっ」という声を上げ、ぼくはちょっぴりプライドをくすぐられる。
 「そろそろ時間かな」と腰を上げると、ちょうど参拝をすませた妻も戻ってきた。

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