9月17日の夢(鼻の穴からスパゲティ)

 ここはロシアらしい。レストランの窓から覗くと、外は青い夜。雪が積もった斜面が眼下に伸びていて、その斜面を小さな白い猿のような動物の群が降りていくが、途中でみんな転んで、下の道路まで滑り落ちてしまう。
 店内のぼくの席の左側には、ちょうど身長ぐらいの高さの滑り台のようなものがあって、そこを顔や手、胴体、足といったふうに分解された人形のパーツのようなものが滑り落ちていく。顔のパーツはまん丸で、デフォルメされた仮面のような感じ。それを作ったのはこの店の主人の髭の男とその娘である。ぼくは最初、それらが滑り落ちるのを見ているが、つい手を伸ばしてさわってみる。すると、硬いと思われた仮面は意外にやわらかく、顔が崩れてしまう。ぼくは「しまった」と思うが、親子は逆に喜んで、「先生(なぜかぼくはそう呼ばれている)が以前それを持っていらっしゃるのを見て、お好きかと思ったんです」と笑顔で言う。確かにぼくはそれとそっくりの仮面を自分の部屋に持っている(それは事実)。「変だな。この親子はどこであれを見たのだろう」と不思議に思う。店では地元の人々の不思議な風習がいろいろと演じられる。民族衣装を着た老婆や少女が、鼻の穴からスパゲティのようなものを何十本もぶわーっと出す芸をしてみせる。見ていてとても気持ちが悪いが、彼らはそれが自慢らしい。
 ぼくは数学の教師をしていて、一つの教室からYWCAにあるもう一つの教室へ歩いて移動中。ぼくの生徒らしい太った西洋人の女性や子供たちが一緒だ。教室の入り口に到着して、その女性はぼくに「ここは女の人だけ?」と尋ねる。ぼくは「違うよ」と言って、身振りでみんなに入るよう促す。そこへノートをいっぱい積んだ2台のカートが老執事のような二人の男に押されて到着。それは生徒たちが使っているノートだ。みんな一斉に歓声を上げて、自分のノートを探し始める。

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