11月13日の夢(クジラの合唱)

 ぼくはまだ高校生で、男性教師に引率されて修学旅行に出発する。旅館で大部屋にみんなと泊まるのがいやだなと思っていると、大部屋の少し先に小さな部屋があるのを発見。誰にも知られることなく、そこを個室として占領することにし、窓際に置いたお菓子を食べながら優雅に庭を眺めている。と、庭を歩いていた別のクラスの男子生徒三人がぼくが個室にいるのを見つけ、中に入ってきた。しかし、彼らもほかの生徒たちにはこの部屋のことを話さず、四人でこの部屋に滞在することにする。
 ぼくは仕事を終えて、港の水族館のようなところから出ようとしている。ちょうど水族館にいる鯨たちが一斉に合唱をする催しが始まったところで、入館者たちがあちこちで耳を傾けているが、ぼくは早く帰りたいので、どんどん階段を降りていく。だが、海にいる鯨たちも呼応しているらしい、鯨たちの哀愁に満ちた笛の音のようなハーモニーは、階段の踊り場でもよく聞こえる。ちゃんと「ここでも聞こえます」という貼り紙がしてあり、立ち止まって耳をすましている人たちの姿がある。でも、ぼくは鯨の歌声を聞きながら、とっとと外へ出ていく。

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