12月3日の夢(ロボットと夢日記)

 ぼくは何かのクラブの会員で、その会合に行く。表参道のハナエモリビルに中二階のようなフロアができていて、そこに通りから直接階段を上がっていった所が会場である。「今日は会員の皆様にロボットをご覧に入れます」というアナウンスがあって、階段を登ってきたのは鉄人28号くらいの大きさのロボットだ。異常に上半身がでかくて、頑丈で、力がありそう。しかも頭の上に重そうな金属の塊をかついでいる。それが円形のステージに上がって一周する。そのデモンストレーションに会員たちから一斉に賛嘆の声が挙がる。しかし、重心を失って、ぼくの方に倒れてきたら一瞬に圧死してしまうなあと、ぼくは不安に思う。
 ロボットはいったん退場して、車に乗るという。ぼくらも下へ降りて、舗道で待っていると、トレーラーに乗ってロボットが表参道を下ってきた。しかし、ハナエモリビルの前の歩道橋につかえてしまって、頭だけがこっちに無様に突き出る形になってしまった。しかたなくトレーラーはまた後退して、改めて姿を現したのを見ると、トレーラーの車体はロボットが横たわった輪郭そのままにデザインされた特製のものだった。
 そこまで見た夢を早速夢日記に書いておこう。ぼくは夢中になって夢日記を書きながら、電車に乗る。ホームから電車に飛び乗り、夢日記を書きつつ座席に座ると、ホームで駅員がマイクで何かを怒鳴っている。あれっ、もしかしてぼくが怒鳴られたのかなと気がつき、改めて電車を降りてみる。さっき飛び乗ったとき、ぼくがホームと電車の間の隙間からパスネットなどのカードを線路に落としてしまい、駅員はそれをぼくに注意しようとしたのだった。「ぼくを呼びました?」と言うと、駅員も乗客たちも「おまえのことに決まっているじゃないか」と、ぷりぷり怒っている。平謝りで落としたカード類を拾い集め、電車に戻り、座席でまた夢日記を書き続ける。いつのまにか夢日記は水彩絵の具を溶く小さなバケツの中にあって、水中でぼくは文字を書いている。だが、書いても書いても文字は水中に溶けて、イトミミズのような赤茶けた小魚になってしまう。これじゃあ、夢をみんな忘れてしまうよ・・・と焦る。

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