2月6日の夢(蜘蛛女との戦い)

 会社ではぼくは窓際族だ。ところが、ちょっと席を外している間に席替えされ、ぼくはフロアの真ん中で、会社で一番多忙な制作部長と机を並べることになった。しかも、まるで幼稚園の机のように小さなデスク。これでは、おちおちさぼっていられない。
 それならもう帰ろうと、荷物をまとめ始めると、カバンの中に見知らぬ袋がある。中を覗くと、鋭いキリのようなものが何本も入っている。どうも、この袋は会社の建物を貸している家主のものらしいと見当をつける。
 そういえばさっき、会社の外へ出てみた。そこは家主の自宅で、絨毯を敷いた廊下があり、両側は家族の居間だ。若い夫婦と赤ちゃんの3人が暮らす、絵に描いたような幸せな家庭。
 会社から退出しようとして、ふと出入り口の上を見ると、天井からするすると糸を引いて、クモのような小さな女が降りてきた。手にはクサリガマ(左手で鎌を、右手で鎖をブンブン振り回して、相手を倒す武器)を持っている。
 ぼくはクモ女に近づき、クサリガマの攻撃をかわしながら、「お前は誰だ? 何をしている?」といった質問をする。そして、少しずつ後退して女を会社の奥へとおびき寄せる。女がハッと気づいたときには、女は会社の一番奥の壁際に追い詰められ、社員たちに取り囲まれていた。驚いたはずみに、女はクサリガマを床に落としてしまう。その瞬間、ぼくは女に飛びかかって、取り押さえた。
 それから、ぼくはもう一度退出しようと、出入り口へ行く。気がつくと、マフラー、コート、手袋等々、ぼくはこれから沢山のものを身につけなければ、外へ出ていけないのだった。

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