4月1日の3つの夢

 オーストラリアに行く船に乗っている。乗客はぼくだけで、あとの男女はみんな船員らしい。船室の四方にぐるりと取り付けられたベッドに横になり、みんなぼくのことなど忘れてしまって、てんでに自分たちの話に夢中になったり、食事をしたりしている。
 少年のぼくは両親たちと港に行き、港をめぐる船に乗った。乗ったときには確かに祖父母がいっしょだったのに、降りると祖父母の姿がない。「どうしていなくなってしまったのか」と、ぼくは両親に抗議をする。
 スーパーかセルフサービスのレストランのようなところ。レジの行列に並ぼうとすると、すぐ前に若い女性が飛び出してきたので、順番を譲ってあげる。彼女は恐縮して辞退しようとするが、ぼくは無言で「どうぞ」という仕草をする。
 レジでぼくの番になった。レジに、ぼくは持ってきたものを置く。それは、透明プラスティックの円筒形の容器に入ったパスタのようなもの。それを受け取ったレジ係の女の子は「これには○○(不明)がないけど、ついていませんでしたか」と、ぼくに尋ねる。ぼくは慌てて走って売り場の棚に戻り、それが落ちていないか探すが見つからない。しかたがないので、その棚にあった別の円筒形の容器を持ってレジに戻る。さっきの商品とよく似ているが、中にはパスタではなくスプーンのようなものがいっぱい詰まっている。レジの女の子はそれを見て、「私がここで新しい○○を出してあげるというのではどうですか」と言う。ぼくは喜んで、「あっ、それが一番いいです」と答えるが、彼女はぼくの顔をじっと見つめるばかりで、何もしてくれない。

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