4月29日の夢(人工海岸)

 ある友人(実在しない中年の男性でした)のところへ、原稿の執筆を頼みに行った。原稿を受け取り、帰るためにぼくは新幹線に乗る。友人もいっしょに来て、さらに執筆意欲を示すので、新幹線が止まる各駅ごとに一つのテーマで、毎回連載してもらったらいいと思う。新幹線の中でぼくは窓際の席に座っていたのだが、その話を友人と立ち話して席に帰ろうとすると、その席は可動席だったらしく、片づけられてしまい、席がなくなっている。このまま立っていくのは辛いので、真ん中の方に席を探す。新幹線の車両はまるで動く体育館のように幅が広い。こんな大きな車体が狭いレールの上に乗っているなんて、信じられないなあと思う。一応、真ん中の方に空いている席が見つかった。
 エレベーターに乗る。数人の知らない女性が乗り合わせる。床に黄色い尿が流れている。汚いなあ。足で踏まないようにしようと思う。ほかの階で乗ってきた人がいるので、奥の方に移動すると、尿はぼくの靴の裏から流れ出ていることが分かる。どこかで、知らないうちにおしっこの痕を踏んでしまったのだろう。
 家のそばをちょっと南の方に歩くと、そこに海岸ができていた。そういえば都市改良で、都心にまで海岸線を引き込む工事が進んでいたのだ。喜んで海岸線に近づくと、まだ出来たばかりの海岸は人工の砂利が固まっておらず、ずぶずぶと体が沈んで、身動きがとれなくなる。やばい。そういえば、そんな注意の立て札があったのに、見落としていたのだ。このまま潮が満ちてきたら、水死してしまうと焦る。必死で脱出しようと焦るがうまくいかないので、念力で海岸線にコンクリートの細い通路と、内陸へ通じるトンネルの入り口を作り、そこを通って脱出した。

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