6月4日の夢(ズボンとマント)

 ブリキの彫刻家でパフォーマーのAさんと一緒に店で飲んでいると、彼がズボンをはいたままおしっこをしてしまった。そういうのが趣味らしい。ぼくは彼とお尻をぴったり密着させて座っていたため、ぼくのズボンにもおしっこが少ししみてしまい、気持ちが悪い。そのことで、Aさんに文句を言うと、彼も気にして、「あんたとぼくは同年齢だっけ?」(実際は10歳以上、向こうが年上)と尋ねてくる。そして、洗濯した自分のズボンをぼくにはかせるつもりらしく、家に戻っていく。
 また別の店で飲んでいると、彼が戻ってきて、ズボンではなく、頭からすっぽりかぶる黒いマントのようなものをくれる。なるほど、これを着ればズボンを脱いでしまっても問題ないわけだ。でも、ぼくが「そんなのいいよ」と遠慮すると、「それじゃあ、悪いけど、いいか」と、慌ててマントをひっこめる。本当はぼくに与えるのが惜しかったらしい。
 その店にいた中年の男や女が、ぼくに和音についてのテスト用紙をくれる。音楽に詳しいぼくなら簡単だろう、というそぶりだ。それは音階を図解したものだが、五線譜ではなく、縦軸と横軸の間にグラフのように音階が表示されている。しかも、縦軸が何で横軸が何なのか、よく分からなくて、焦る。多分縦軸は音の高さで、横軸は・・・と見当をつけ、今マルがついているのは上のドだから、下のソとミだと思われる音符にマルをつけて、心配そうに見守る二人に渡す。どうやら正解だったらしい。二人は「さすが」と、ぼくをほめてくれる。ああ、よかった。
 外に出ると、学校の校庭のようなところに、ややオレンジっぽい色のついた塩か砂のようなものが山のように積まれている。ぼくは思わず、それに登り、靴でつついてみると、思いがけず大きく山肌が崩れて、ぼくは下まで押し流されてしまった。大丈夫ではあったが、びっくりだ。みんな、ぼくの子どもっぽい行為を非難しているような雰囲気だ。

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