8月24日の夢(地下クラブ)

 荒れ果てた埋め立て地のようなところ。岩穴があいていて、それに向かって何か叫ぶと、入り口をふさいでいた岩がくしゃっと紙風船のようにしぼんで、隙間ができた。とはいえ、服を着たまま入るには狭すぎるので、パンツ一枚になってやっとくぐり抜ける。と、足を載せたところがソファーのような形のエレベーターになって、地下に降りることができた。
 そこは秘密の会員制クラブのようなところらしい。そこへ入った者はみんな、「ただいま!」と言うのが決まりだ。ぼくも「ただいま」と言って入っていくと、Mカメラマンともう一人の男が「行くぞ!」と気合いを入れて、どこかへ出かけていく。ぼくも二人についていくつもりだったのに、取り残されてしまった。それに、ほかの男達は服を着ているのに、ぼくだけがパンツ一枚で、なんだか恥ずかしい。見回すと、元西武ライオンズの秋山の顔も見える。
 地下なのに、窓からさわやかな風が入ってきて、気持ちがいい。覗くと、真っ青な空と、地面の白い砂がまぶしい。そこへアナウンスが聞こえてきた。アナウンサーとは思えない口べたなしゃべり方で、「今日からバスは明大の前で降ります」と言う。変な日本語に、居合わせた男達はどっと笑う。バスの乗客たちはそこで強制的に船に乗り換えさせられ、奴隷としてここに連れて来られるのだ。男の一人が別の窓から外を覗いている。乗客たちの拉致の様子が見えるのだろうか。ぼくも急いでその窓を覗きに行く。

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