11月12日の夢(原宿の畑)

 以前ぼくの会社にいたMさんという女性が再びぼくの会社に入社したらしい。ぼくの会社は社屋がいくつかに分かれていて、同じ原宿でも彼女は別の事務所に配属されている。他の同僚が彼女に「この会社にいてもお給料はなかなか上がらないですよ。3年くらいは」と言う。彼女は自分の給料明細書を指して、「あら。でも、こちらの給料はなかなかいいですよ」と答える。見ると、明細書では給料が二つの部分に分かれていて、その一方が妙に高いなとぼくも思う。同僚は「それは今回だけですよ。鏡なんかは二枚あった方がいいでしょうからね」と言う。どうやらそれは入社支度金のようなものらしく、鏡を買える金額が補助されているのだろう。
 その事務所を出て、原宿を歩き、自分の事務所に戻ろうとする。原宿には畑があり、肥沃な黒っぽい土が広がっている。ぼくの前を車椅子の男性とその介護ボランティアの人が進んでいく。じゃまな二人をすり抜けて、ぼくは畑の中に踏み込む。その畑の中を通り抜けると近道なのだ。しかし、畑の中には金網が置かれていて、通り抜けられないようになっている。後から車椅子の人もついてきて、「じゃまですね」と言う。その金網を片づけるが、前方にはさらに目の細かいカスミ網のようなネットが張ってある。ぼくは「これは意図的に通させないつもりですよ。バリケードが張ってありますから」と言って、引き返す。車椅子の人は「誰だろうな。j**と書いてある」と、ネットに書かれた名前を見て呟く。「その男の顔を見てみたいね」と、ぼくも言う。
 初めてのレストランで昼食をとろうとする。席は空いているようなのだが、店の奥の方で並んで案内を待つ仕組みらしい。列に並ぶ。だが、なかなか順番が来ない。ようやく呼ばれて、案内された先は、テーブルの一番右端の席。座ると足が床につかないような、背の高い丸椅子に腰を下ろす。ランチメニューは決まっているらしく、オーダーしないのに、すぐランチが運ばれてきた。だが、左隣の人には別のものが運ばれてきた。その人は女性だとばかり思っていたが、よく見ると男性だった。

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