浜松に久しぶりに出張で出かけた。雨が降っている。料理屋で夕食を同僚達と食べ、駅に行くタクシーを呼んでもらう。沢山の客が行列を作ってタクシーを待っている。ところが、ちょうど携帯に電話がかかってきて、それに出ているうちにタクシーの順番を飛ばされてしまう。仕方なくもう一度呼んでもらうが、何の理由でだか、また順番を飛ばされてしまう。これではなかなか東京へ戻れない。
同僚が創業者のK会長に呼び出されて、お説教をされた話をしてくれる。会長室にはそうめんか冷や麦を入れた器が置いてあり、それにウジ虫をつまんで投げ込むよう指示されたという。やってみると、なかなか難しい。仕事の難しさを伝えたかったらしい。
会社に帰ると、案の定会長室に呼ばれた。入ってみると、会長は長嶋茂雄だった。中には本当に大きな器があり、そうめんがいっぱい入っている。ウジ虫も何匹か入っている。長嶋は脳梗塞の後遺症で、言葉が出ないらしい。ぼくにエレクトーンの最高機種のカタログを見せ、その中に書いてある言葉をいくつか指さして見せる。何かぼくにその言葉で、文句を伝えたいらしい。しかし、ぼくはエレクトーンの仕事は殆どやった経験がない。むらむらと怒りが起こり、ぼくは会長に「あなたはぼくが十数年ピアノの仕事をしていたのを知らないのか。そんなふうに社員の仕事を理解していないとは、失望した」と怒りをぶつける。ふと天井を見る。水がひたひたと部屋の中に寄せてきている。水は横にたまるものだが、この部屋では縦にたまるらしい。水平線がひたひたと縦になって、部屋の中央に迫ってくる。
みんなで北欧に旅行した。港の水面にうなぎが泳いでいて、白いものを噴き出す。「43歳を過ぎてから結婚すると、人間もあんなふうに脂肪酸が噴き出すのだよ」と、誰か男性が自分の妹に説教し、みんな爆笑する。海辺に老女性詩人のKさんの家がある。「ここ数日、Kさんの姿が見えない。もしかして、亡くなったのでは?」とガイドが言うが、特に中に入ってみようとはしない。彼女の家の玄関の壁には陶器が沢山吊して飾ってあり、日本の詩人達の詩が一つずつ焼き込まれている。もしかして、ぼくの詩もあるかもしれないと思うが、見あたらない。
そばのステージで日本人のおぱさんたちがショーをしている。ちょっとサーカス芸みたいな要素を含むお笑いショーで、現地の若者たちに人気が高い。これは十数年前に日本で中年のおばさんたちがやってブームになった芸を、別のおばさんたちが再現しているのだというが、とても上手で、よく訓練されていると思う。
街には建て売りの住宅が50軒ほど売り出されていると聞き、階段を登って見学する。なんだか、間取りが狭い気がするが、実は家の真ん中で二つに床が分かれていて、その裂け目を飛び越えれば、その向こうも家の一部なのだと分かる。さらに階段を下りた一階には、中央の部屋のほか両側に広い居間もついていて、意外に広くて良い家だということが分かった。
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今度、わたしが旅行するとしたら、北欧、リトアニアにする予定です。夢で、一色さんが先に行って、様子をみてくてくれたみたいです。
バルト三国の一つですね。ぼくも行ってみたいです。