9月22日の夢(みみずの部屋)

 妻と東京近くの海岸へ観光ツアーに出かける。着いたら、なんと雪景色だ。道路に積もった雪をおじさんたちがせっせと除去している。その作業を見ているうち、バスで旅館に移動することになる。
 バスから降りたところは、石膏のように白い粗壁でできた四角い洞窟のような部屋。おまけに赤いイトミミズのような虫が床一面に散らばっている。殆どはイトミミズだが、ほかにさまざまな虫がいて、中には黒い大型のカブトムシもいる。裸足のぼくは足をおろすのもいやだ。
 おまけにどこではぐれてしまったのか、妻がいない。呼び出そうと携帯を開くと、ガイドが「ここは圏外だ」と言う。なるほど。待ち受け画面には、見慣れぬ観光情報のような文字が流れるばかりだ。
 突然、ぼくらは自分が乗るべきではない、別のバスに乗ってきてしまったことに気づく。似たバスだったので、間違えてしまったのだ。元いた海岸にもう一度戻ることになる。やれやれ、これでこんな虫だらけの場所ともおさらばだ。妻とも再会できるだろう。

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