10月8日の夢(机を緑に塗る)

 会社で夜、残業をしている。3列に机が並べられていて、ぼくは2列目だ。2列目には2つしか机がなく、左側はOさんの席。右側がぼくだ。ぼくは自分の木製の机の表面に緑色のクレパスを塗っている。さらにOさんの机もクレパスで緑色に塗り始めるが、ふと気がつくとOさんの机は緑色のほかに黒など別の色が混じってしまっている。びっくりして、クレパスをよくよく見ると、それは自分の机を塗った緑のクレパスより幾分太い、別のクレパスだった。これは4色クレパスというもので、最初は緑色だが、使うにしたがって中から別の色が出てくる仕組みになっているのだ。机を緑色に塗るだけでも問題なのに、4色にしてしまうなんて・・・と後悔するが、今さら後戻りはできない。ぼくは自信を持っているふりをして、どんどんクレパスを塗り続ける。それを見て、Oさんが「いやだなあ」と感想をもらす。ぼくはとてもショックを受けるが、そのまま塗るのをやめない。
 ところが、Oさんの机にかまけている間に、ふと気づくと自分の机がなくなっている。会社中を探し回るが、見つからない。その内、Oさんの机もなくなってしまった。どやどやと外注のクリエイターたちがやってきた。皆、貧乏そうな服装で、暗い顔をして、ぼくを見る。彼らといっしょに他の社員たちもみんなどこかへ行ってしまった。ぼくは社長に窮状を訴えようと、玄関にある仕切のドアをトントンと叩くが、中には誰もいない。そこへMくんがやってきて、「これからクライアントにプレゼンをするので、その素材を載せるために机をお借りしたんですが、まずいですか?」と言う。明日までに仕上げなければならない仕事が机の引き出しに入っている。まずいに決まっているじゃないか。
 そこで改めて机を取り戻しに、みんなで外へ出て、山道を下っていく。道なき道という感じで、藪を踏み分けていくのだが、地面にはムカデをはじめとして沢山の大型の毒虫が這いずっている。みんなは靴をはいているが、ぼくだけは裸足なので、刺されないかと心配だが、どんどん進んでいく。「靴も机の中に入れておいたので、ぼくだけ靴がないんだ」と、ぼくは恨めしそうにみんなに言う。やがて、みんなは一軒の荒れ果てた田舎家にたどりつく。そこは食堂である。「ここでしっかり食べていきますか?」とMくんが言う。そう言われると、急に空腹を覚え、思わず「うん」と言いそうになる。しかし、腕時計を見ると、もう9時10分だ。早く帰らないと、家に着くのが10時を過ぎてしまう。とても、こんなところでぐずぐずしていられないと思う。

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