10月23日の夢(列車の中の教室)

 ぼくはまだ子供のようで、クラスの仲間たちとアメリカ大陸を走る横断鉄道の列車に乗っている。列車はちゃんと連結した客車の格好をしているが、一両ごとが教室で、片側が廊下になっている。
 圧制的な政権ができ、ぼくらの学校にも彼らの干渉が及んでいる。ぼくらは自由のために立ち上がらなくてはいけない。その使命を果たすために、ぼくは教室からこっそり廊下に抜け出し、椅子を一個、バリケードがわりにして、その背後に身を隠す。教室の中の子供たちもぼくの意図が分かって、みんな目で合図してくれる。だが、教室の中にいた犬がやってきて、ぼくを眺めている。ぼくに甘えたいようだ。そんなことしたら、ぼくが隠れているのがばれちゃうじゃないか、と思う。
 それから、敵の側の教師が来たり、いろいろあったものの、仲間の協力もあって、無事、目的地の駅に着くことができた。さあ、この町で闘わなければ・・・と勇んで列車を降りると、ラジオから「自由な市民の権利を守る政党が国家を掌握した」という発表が流れ出す。これで、ぼくらも解放されたのだ・・・と、ほっとする。
 駅から出ようとすると、ぼくの手にたくさんのミミズやヒルが這っている。一匹の小さな黒いヘビさえいる。慌てて、振り払ってもらう。

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10月23日の夢(列車の中の教室) への2件のフィードバック

  1. 伊藤浩子 のコメント:

    「列車の中の教室」って、詩のタイトルになりそうです。
    教室の中の犬に、「そんなことしたら、ぼくが隠れているのが、ばれちゃうじゃないか」は、いいですね。
    最後の方の、ミミズやヒル、黒いヘビも興味深いです。
    印象的な夢ですね。

  2. 一色真理 のコメント:

    はい。現実の世界で、こないだ右手でとても素敵なものにさわった感触が記憶に残っていて、多分その記憶がもとになった夢だと思います。夢ではなぜか全く逆の感触になっているのが、ぼく自身も印象的でした。

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