爆発物と帽子

 どこかの惑星にいる。ぼくは手に何かを持って歩いている。何であるかは忘れてしまったが、大切なものだと言われて、大事に持っていたのだ。ところが、それが煙を上げ、やがて炎まで吹き上げだした。びっくりしたぼくは、息子に修理してもらおうと、息子のところへ持っていく。中学生くらいに見える息子は、床に腹這いになって、別のものの修理に夢中だ。あまりに危険だと思ったぼくは、その大切にしていたものを投げ捨てた。そのとたん、大爆発。ぼくはだまされて、危険なものを持たされていたらしい。
 会社に妻の中学時代の友人夫婦が挨拶に来た。抽選で当たって、ただで海外旅行に行けることになったという。彼らを迎えた妻とぼくはびっくりする。しかし、どうも二人のぼくを見る目がおかしい。気がついて、ぼくはかぶったままにしていた帽子を脱ぐ。しかし、まだ帽子をかぶっている。もうひとつ帽子を脱ぐ。ぼくは二つも帽子をかぶっていたのだ。帽子を脱いだので、二人ともぼくが誰だかやっと分かったらしい。

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