日付の夢と電車の夢

 2月19日という日付がしきりに出てきます。これって何の日かなあ?
(1月20日の夢)
 会社にイラストレーターが彼の作品の載った校正刷りを持ってきた。その表紙に彼の略歴が印刷されている。誕生日が2月19日で、それ以来、何か節目の事件はすべて2月19日に起きている。それなら、せっかくだから「みんな同じ2月19日」と目立つように書けばいいのにと思う。デザイナーもぼくと同じ意見で、「じゃあ、矢印をつけて、『みんな同じ』と入れましょうか」と言って、校正刷りに書き込む。意見が一致したので嬉しい。
 ぼくは「ちょっと失礼」と言って、一人だけ席を離れ、マイカップに飲みかけのコーヒーを探す。ぼくのマイカップは自分の席ではない、同僚の席の後ろの棚にあった。しかし、もうコーヒーは殆ど残っていない。イラストレーターにはお茶一つ出していないので、ぼくはコーヒーをこっそりと飲み干し、またイラストレーターの略歴について考える。みんな同じ2月19日といっても、書いてある内容は「2月19日に髪を切った」というようなものばかりだ。それなら自分で日付を調節できるのだから、全部2月19日になるのも当たり前じゃないかと思う。
(1月21日の夢)
 電車に乗っていると、隣にいた酔っぱらいのような小男がぼくの荷物を開けて、中を覗き込んだ。ぼくは怒って、「鉄道公安員に言いつけるぞ!」と怒鳴る。そして次の駅でホームに降り、「すみませーん! すみませーん!」と大声を出す。鉄道公安員が駆け付けてくれたが、公安員は女性だった。ぼくは彼女に大げさに「泥棒行為をしている!」と男のことを告発する。
 また、電車の中。ギュウギュウ詰めの大混雑。足が前を向かず、横向きになったままだ。すぐ前の席に座っていた人が降りた。ぼくが座ろうとする間もなく、その隣に座っていた女性が自分のバッグと本を置いてしまった。むっとしていると、荷物をはさんで反対側の隣に座っていた男性が、その本をひょいと持ち上げた。ぼくのために荷物をどけてくれるのかと思ったら、そのまま本を読み出した。ただ、その本を見たかっただけらしい。

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