3月22日の夢(電車型の船)

 ぼくは高校生で、東京の社会見学をしている。「東京だけというのでは不公平だから」という人があり、高知の船に乗ることになった。桟橋の両側に早速2隻の船がやってきた。船といっても、どう見ても、これは電車だ。右岸に2両連結、左岸に3両連結の電車型船が接岸し、巧みに片側の車輪だけを浮かせて、停泊した。
 ぼくは左岸の3両連結の船に心を引かれるが、手近にいた右岸の2両連結の方に乗り込む。後ろの方でイタリア人の女の子二人がぼくのことを話しているのが聞こえる。船室は二人がけシートで、窓側にその女の子の一人が座り、ぼくはその隣に席をとることができた。
 女の子が話しかけてきた。「あなたは以前イタリアにいたでしょ?」 ぼくは「いいえ、ぼくはいたことがありません」と答える。
 船はパリのエッフェル塔に着いた。ぼくはここで、ガイドとして観光案内をしなければならない。ドアがあり、鍵を開けて中に入ると、二つの荷物が「着払い」で到着していた。一行の外国人の男の子たちがその伝票を見つけ、外にいたぼくの会社の元取締役だったM氏に手渡す。M氏は男の子たちに外国語でお礼を言って、受け取った。
 すると、一行の中の別の男が「マル・・・(外国の人名だったが忘れた)が来るよ。役に立たないこともないかもしれない男だ」と言う。見ると、向こうからあまり風采の上がらない男が駆け足で近づいてきて、そのまま通り過ぎていってしまった。M氏は「いや、いい」と言って、マル・・・のことを無視し、伝票の件は自分で解決しようとする。

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