10月30日の夢(二人は主役?)

 ぼくと女性と二人であるテストを受けに行く途中で、女性長老詩人のSがぼくら二人を映画の主役に抜擢してくれた。テストは終わったが、前方の部屋で映画の撮影準備が進行中で、忙しくスタッフが機器を持って出入りしており、とてもそちらからは出られない。仕方なく回れ右して、テストを受けている人たちの机の脇を通り抜けて、後ろから外に出た。
 いつの間にか12時を過ぎていて、お腹が減った。
 女性と展覧会を見に行くことになる。ある小さな国の本の展覧会だ。最初のうちこそ、確かに本が展示されているが、途中から単なるパンフレットや写真ばかりが展示されている。中に一冊、火山の写真集があった。小さな国なので、火山も玩具のように小さい。
 女性は何冊かの本を買い、レジの行列に並ぶ。ぼくもすぐ隣の行列に並び、手にお札をいっぱい持っているが、何も買う本がない。彼女が「お金が足りないので、貸してほしい」と言うので、ぼくのお札をレジに出す。お釣りが返ってきたので、それも彼女に渡さなくてはと思う。
 本を買ったつもりだったが、それはバスの切符だったらしい。「あれ、バスは?」とぼくは彼女に尋ねる。彼女は黙って、今来た道の方を指さす。あそこからバスに乗るのだ。ぼくらはバス停に向かって歩いていく。

カテゴリー: パーマリンク