2月17日の夢(旅の仲間)

 沢山の人たちと観光バスに乗って旅をしている。なんだか家族のように感じる親しい人たちだ。なぜなら乗っていると、そのままバスは家になり、家はまたバスになって旅を続けるからだ。ぼくは絵描きなのだろう。絵筆と絵の具を混ぜる小皿を手にしていて、旅の間いつも世界のあらゆるものに色を塗っている。
 久しぶりに故郷へバスは戻ってきた。故郷の町は海に面した小さな田舎町だ。故郷の町には鉄道が走っていて、踏切をぼくらは渡る。踏切は工事中で、レールの上を工事の人たちがトロッコを押している。トロッコには何かの薬が積んであり、ぼくらはそれを奪い取った。その瞬間、踏切を特急列車が通過していく。と思った瞬間、ぼくらはその特急に乗っていた。また旅が始まったのだ。
 着いたところは大阪の難波だった。古い歴史的な蔵が両側に続く街並みを少年のぼくは遊びの道具を探して歩いている。ある建物の外周に沿って表へ回ると、そこにはいつもの旅の仲間たちがいて、代わる代わる写真を撮り合っている。ぼくもその仲間に入れてもらう。

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