3月18日の夢(道場にて)

 仕事で、ある武道家を取材に行く。そこは彼の道場のような所で、床は板の間。そこに大勢の男女が座り込み、武道家の講話を聞くことになる。ぼくが仕事の資料として気になっていた絵本を取りだして読んでいると、彼はいきなりそれを取り上げて、怒り出す。ぼくは「何度もこちらには伺っています」とおべんちゃらを言うが、武道家はいきなりぼくの頭を両手で締め上げてくる。ぼくは下手に抵抗して怪我をしたり、恥をかきたくないので、彼にされるがままになり、気を失ったような演技をする。すると、武道家は突然ぼくのことを思い出したらしく、「この人は静岡の方の詩人で・・・」と皆に話し出したので、ぼくは演技をやめて起き上がり、「違いますよ」と言って、座り直す。その絵本は図書館から借りたものなので、取られてしまっては大変と見回すと、隣に座っている妻が持っているので、安心する。
 武道家は「今日は格闘技の実技を見せる」と言い、全員を道場の壁際に下がって座らせる。一人の格闘家が自分の登場テーマ曲を自分で歌いながら登場する。いかにも格闘家らしく「バッカヤロー!」というような乱暴な歌詞だ。パンツ一丁なのだが、キックを繰り出すからだろう。手だけでなく、足にも白いグローブをはめていて、なんだか着ぐるみの人形みたいだ。格闘家は会場を見回し、いろいろなものが置かれているのを見とがめて、「ここは足場が悪いな」と言う。一艘の木造の舟が置かれているので、皆でその舟を抱えて運び出す。

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