7月4日の夢(大きな川のアメリカ)

 ぼくはまだ若者で、みんなとアメリカを旅行している。大きな川を二つ見た。最初の川は何事もなかったが、二つ目の川は堤防に大きな亀裂が走っていて、その先は深く陥没している。かなり危険な感じだ。みんなは堤防を走り下りて行ったが、途中まで後姿が見えていたのに、見失ってしまった。亀裂の右へ行ったのか左へ行ったのかはっきりしない。勘で左側へ下りていく。川岸まで着いても、そこにいるのはアメリカ人ばかりで、仲間の姿はない。それから二十年、ぼくはみんなに会えず、日本にも帰ることができないまま、異邦にひとりぼっちでいる。

カテゴリー: パーマリンク