2月18日の夢(大阪取材)

 大阪の動物園に珍しい動物がやってきた。仕掛け人は元Sグループの総帥で詩人のT氏である。早速T氏に取材申し込みをした。T氏のマスコミ取材は二日間の日程が用意されており、その最初の日の午後1時からインタビューと決まった。だが、旧知の大阪のカメラマンはスケジュールが空いておらず、彼の知人の女性写真家に同行を頼んだ。
 当日、ホテルから待ち合わせの時間に取材会場へ出向いたが、彼女は来ていない。もしかしたら彼女との待ち合わせはホテルでだったのかもしれない。あいにく彼女の電話番号も聞いていない。結局、彼女は会場に現れず、ぼくは取材をすっぽかして旧知のカメラマン宅に帰ってきてしまった。
 さて、カメラマンの家はとても広いスペースをふすまなどで区切った、大きな家である。女性写真家も加わって、カメラマン夫婦とぼくらは夜遅くまで会話が弾み、盛り上がる。そして明日、はたして取材を受けてもらえるかどうかわからないが、カメラマンとぼくとで一時にもう一度会場に行ってみることにする。
 気付くと女性写真家が布団を二つ出してきて、その一つを敷いて寝てしまった。まさか彼女と同じ部屋では寝られない。別の部屋に布団を敷いて、ぼくも寝てしまう。
 翌日、起きてから気付いた。あいにく雨だが、ぼくは自分の服も傘もホテルに置いてきてしまったのだ。カメラマンの服と傘を借りて、ぼくらは取材会場に出掛ける。たまたま会場の前でT氏と出会い、詩人どうしの気安さで雑談をするが、取材に来たことを伝えられないまま、彼は中に入ってしまった。さあ、受付の女性たちがぼくらを見ている。昨日すっぽかした取材をはたして彼女たちは許可してくれるだろうか。

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