5月12日の夢(天皇を広告に)

 Y社の販促物の企画会議をした。天皇陛下に商品を試用してもらい、その感想をインタビューして記事にすれば、説得力ある宣伝になるのではないか、という結論になる。しかし、誰もそれを具体的なラフスケッチに落とし込もうとしない。それではまずいのではないかと思っているうち、社内のサークルの練習時間になった。
 ぼくは社内で4人の男女によるコーラスグループの一員なのだ。ぼくは新規加入のメンバーで、一人だけ楽譜も読めないのだが、とにかく別室でメンバーたちとコーラスの練習を始めようとする。
 そこへY社のО氏が来社したという知らせが来たので、慌ててオフィスに戻る。О氏は打ち合わせテーブルではなく、床に置いた丸いちゃぶ台のかたわらに座っている。驚いて「ここでいいんですか」とぼくが問いかけると、彼は「うん。ほかは使っているからね。それにしても、おいおい、天皇を広告に使うんだって?」と言う。「そうなんですよ」とぼくは言い、離れたところにある自分のデスクにその企画書を探しに行くが、どうしても見つからない。

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