8月19日の夢(夜祭)

 今日は夜祭だ。夜、D社へ寄ろうとすると、女子社員のKさんが社長に黙って、夜祭の神輿をかつぎに行ってしまったという。それで、出社をあきらめ、燈火の美しい夜の街路に座り、人々と共に祭の行列を待つことにする。
 いつのまにか、そこは街路ではなく、地下の細いトンネルになっている。そこに、ぼくたち編集者は一列に並んで座り、目の前に自分の雑誌を置いている。売れ行きのいい順に並んでいるのだ。ぼくより少し前に同僚のIさんも座っている。後ろの方から若い女性がやってきて、自分の作った商品を雑誌に紹介してほしいと、頼んで歩いている。Iさんは承知したようだ。ぼくも担当している雑誌2冊のうち、一冊は無理だが、もう一冊に紹介してあげようと言う。
 クライアントと打ち合わせのため、その男の会社へ行く。初老で小太りの外国人だ。会社はとても規模が大きく、農村の一つの村がそのまま一つの部門になっている。田畑の真中の十字路に受付があり、道端に荷物を置いて、男はすたすたと村の中へ入っていく。慌てて後を追うが見失ってしまった。村の奥で、男が別の男と話をしているのを見つけ、駆け寄る。だが、ぼくは名刺を持っていないことに気づく。笑顔で男に近づき、「ぼくのことを紹介してください。うっかり名刺を切らしているのですが」と言う。だが、男は怪訝な顔をして、「人違いでしょ。私はあなたを知らない」と言う。よく見ると、確かに外国人ではあるが、さっきの男よりかなり若い。ぼくは人違いを誤り、慌てて村を入口に向けて戻りながら、さっきの男を探すが、どうしても見つからない。

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