12月31日の夢(1年を総括する夢)

 旅行で温泉地へやってきた。登山電車に乗る。改札口で女の子がおしっこをしている。避けて通ろうとするが、もともと地面がぬかるんでいて、どうもその上を踏んでしまったようだ。
 渓流の上を列車はすぐに走り出した。ぼくは慌てて急な階段を登り、すがりつくようにしてようやく機関車に入り込む。布張りのこの機関車に乗るのは規則違反だが、客車に移る余裕がない。その上、うっかり乗車口に靴を置いてきてしまったと思う。
 帰りの列車では客車に乗り、吊革につかまる。登山口に戻り、靴を探す。駅は仕切りのない二間続きの和室になっていて、奥の部屋には男が一人座っている。ぼくは男に「失礼します」と声をかけ、そこから渓流に降りるが、靴は見つからない。上流からは定期的に温泉の残り湯が流されるらしく、乳白色の水が流れてくる。おまけに靴下をはいたままなので、靴下まで水浸し。しかたなく、その格好で温泉町に靴屋を探しに行く。腕時計を見ると四時五十分。五時五分集合なのに、間に合うだろうか。
 町はお土産屋が軒を連ねている。靴を買うよりおみやげを買うべきだろうか。ある店の主人が道路にホースで洗剤をまいていて、そのオレンジ色の泡がぼくの全身にかかってしまう。踏んだり蹴ったりだが、ぼくはもう怒る気力も絶望する気力もなく、主人夫婦の前を通り過ぎる。すると、後ろから二人が四角い板を持って追いかけてきて、「すみません。これに乗ってください。お湯に入って洗い落としましょう」と言ってくれる。ようやく救われたと思う。

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12月31日の夢(1年を総括する夢) への2件のフィードバック

  1. バケツ改めザルあたま のコメント:

    なんという踏んだり蹴ったりw
    だけど駅が和室なんて素敵ですね
    わたしもこんな旅をしてみたいです

  2. 一色真理 のコメント:

    現実でも踏んだり蹴ったりですう。

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