3月5日の夢(交差点)

 交差点の向こうは函館、こちらは青森だ。青森には友人のピアニスト、Tさんが住んでいる。彼女は函館に住む芸能人の男性に花輪を奪われたと訴える。正義感に燃えたぼくは、それを取り戻そうと函館に渡り、男性と対決して花輪を取り返した。だが、実はその花輪はTさんのお姉さんがこっそり事前にすり替えた偽物だった。男性はお姉さんにうまうまとだまされたのだ。とはいえ、花輪を取り返したのは、ぼくの手柄といえるだろう。
 Tさんの友達のピアノの先生のところに、ぼくの娘がレッスンに通っている。ピアニストのМさん似の自慢の美少女である。だが、彼女はちゃんとレッスンに通っているのだろうか。妻は「もしかしたら、そういうふりをしているだけで、本当はさぼっているのかもしれない」と言う。Tさんに問い合わせても、多分分からないだろう。娘によれば「今日は風邪をひいているし、今学校が試験中だから、レッスンを短くしてもらった」とのことだ。
 ぼくはある芸能人の男性をインタビューする約束で待機している。だが、相手がなかなか現れないので、ドアのところまで探しに行く。部屋には沢山のドアがあり、ぼくは男性が奥から二番目のドアから現れると思っている。しかし、開いたのは一番奥のドアだった。多分、そこから現れたのがぼくの待ち人だろう。ぼくはその男性の名前や顔を全く把握していなかったことに気づいて、慌てる。男性は黙って、ぼくの方に近づいてくる。間違いない。ぼくは自己紹介しようとしてうっかり「シチョウシャの・・」と言い間違え、慌てて「ソウシシャの一色です」と言い直す。男性はこんなに到着が遅れたのに、そのことを詫びようともしない。

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